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自分にしかできない仕事について考える in目黒鹿鳴館

 気がついたら自分でも何の人なのかわからないくらい色々な活動をしている。
成り行きでアート作品展示のグループで代表をやっているが、引き受けて真っ先に考えたことは「どうしたら俺が抜けても回る組織にできるか」だった。
最近はフリーランスで働くことが多いけど、雇用されてるときも〝俺がいなきゃできない仕事〟なんてあっちゃいけないと考えて、いつ自分が動けなくなっても仕事を回せるようにってのを前提に考えていた。
いわゆる属人性ってやつだ。
会社に入るときは〝なくてはならない人材〟を目指すんだけど、どこかで代替可能な部品として身の振り方を切り替えるってのは興味深くもある。

 昨日は目黒鹿鳴館でアイドルライブのイベントを見てきた。
目当てはMiiS。新体制になってから何回か見てるけど、イントロ聞いただけで曲名もわかるようになってきた。
音源で聞くよりライブハウスで聞くとさらに楽しい。『ブルーデイジー』も良いけど『×サブヒロイン×』も好き。

 属人性という意味では、アイドルはかなり代わりがきかない職業と思える。
〝会える屋さん〟とか〝ふれあい動物園〟なんて形容をしているアイドルも見たことがあるけど言い得て妙だ。
 接触商法はあまり好きではないけど、持ち曲が少なかったり単独でライブができなかったりするうちは仕方ないのかなとも思う。
 反面、親しげに言葉を交わすこと自体に料金が発生することを考えると、アイドルちゃんのほうから近づいてきてビラを受け取ったとしても、「このアイドルちゃんの握手券持ってないのにしゃべっちゃっていいのかな」と謎な自意識が発生して、不安になるのよ。

目黒鹿鳴館でもビラをもらいました。

 ZIGAの吉田サブさん、ライブ中も眼鏡かけてたし気になったけどビラをもらうとき無言になってしまった。
私は在宅ヒキニートのアイドルファンだったから、当時は眼鏡をかけたアイドルがまだそんなにいなかったんだよな。

 星々の小説講座でもよく指摘されたことだけど、私の文章は属人性が高いのだと思う。
つか以前からフリーランスの師匠にも指摘されていたから自覚はあるんだけど。
クラウドソーシングで取ってこれる実績作りの仕事ってほとんど非属人性コンテンツ用だから、向いてないとまでは言わないけど、苦手だと自覚しながら書くことにはなってて。
 それでもこないだ私の書いた記事が1日で2万5千PVいったらしく、クライアントさんが喜んでくれたのが嬉しかった。

 社会を滞りなく回していくためには、かけがえのある部品になったほうがいいんだけど、「あなたはかけがえのない人だよ」と言われたい気持ちもあって。
そういう自己実現みたいなものは仕事以外でやればいいことでもあるんだけど、とりあえずアイドルのライブに行くと、何でもない世界だって君がいればShining daysとばかりに良い表情してる人が見られるから私は好きだ。
 アイドルについての記事も書きたいんだけど、属人性コンテンツの実績が少ないんだよなあ。
 師匠からは「アイドルはあなたが一生をかけて書いていく題材やから」みたいに言われていた気がする。マジか。

【イベント情報】
来たる12月1日の文学フリマ東京39
東京ビッグサイト西3・4ホール
ブース:ぬ-23のステラーブックスにて、私の詩集『死にたくなくなる薬を飲んでまで』が頒布されます!
こちらのWEBカタログにも載っているのでぜひお近くにお立ち寄りの際は見に来てくださいね。
https://c.bunfree.net/c/tokyo39/w/ぬ/23

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