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感想「毒吐姫と星の石」(紅玉いづき)


あわれな少女たる主人公が、「あたしはあわれなんかじゃない!」と、血を吐くように毒(悪口)を吐き威嚇していた我が身を、本当にあわれでなくするようになるまでの物語。
罵倒と罵声を叫び続ける痩せたシャモのようだった序盤からの、成長した姿は圧巻です。

最初は「恵まれて育ちやがって!」と憎んでいた呪われた王子。
こーのー少年がでーすーねー!
自分以外の女に叶わぬ恋をしていて。
しかもそれでも「責務として」自分を妃として愛している。
こーのーとーきーの! 初めての威嚇でなく悋気からの激昂が愛しいですよ主人公!
威嚇じゃないの恋なのよ!

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浮草堂美奈@文学フリマ京都お-69
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