もうちょいちゃうとこ気つかえよ
先日、王将に行った。
お昼時でまあまあ混雑していたが、子と2人でテーブル席に案内してもらった。
もうすぐ3歳の子が、子供サイズの天津飯だと全く足りなさそうなので、
以前、普通サイズを大人とシェアするか、と頼んだところ1人で食べ切ったので、
この日は天津飯大盛りにした。
私は、王将のこってりラーメンが好きで、この日も頼んだ。
絶対食べ過ぎだと思ったが、餃子も注文した。
しかもニンニク激増しの方。
個人的には王将が安くていっぱい食べれると思っているので、1人でも、子と2人の時でも来るのだが、平日の昼間ということもあってか客層は仕事の昼休憩っぽい人が多かった。
ほんまに作った?という早さで熱々のこってりラーメンが運ばれてきたタイミングで我々の隣の4人のテーブル席が埋まった。
20代から30代くらいの男1人女3人の4人組で、スーツではなかったが、オフィスカジュアルっぽい感じの服装で、仕事の合間であることが容易に想像できた。
盗み聞きをしたわけではないが、半個室居酒屋でもなければ、隠れ家レストランでもない昼間の王将では隣の席の会話は嫌でも聞こえてくる。
関係性的には、全員が敬語で、仲良し同僚というよりは、今だけ一緒に仕事してるとか、仕事やり始めなのかなという印象を受けた。
「えー何にしますー?」という感じでメニュー決めの会話が繰り広げられていた。
男性が、「昼はセットがあるんです」と言って、女性陣もそれに流されるように「セットにします」という流れになっていた。
男性が「すいません」と店員を呼び、注文を始めた。
昼のセットは色々種類はあったのだが、全員主菜プラスご飯プラス餃子一人前のセットにしていた。
店員が注文を復唱した後、男性がドヤ顔で、
私の向きからは完全に男性の顔を拝むことができたので紛う事なきドヤ顔で、
「私たちまだ仕事中なので、餃子はニンニクゼロに変更してください」と言った。
「ね、みなさん」と残りの女性陣に小さい声で同意を求めながら。
「は、はぁ」という感じで店員も餃子の変更を聞いて、同席の女性陣も愛想笑いに近い表情を浮かべていた。
まあ、この時思ったのは「この店員さんも仕事中やからな」って事だった。
大盛り天津飯を子が1人で8割くらい食べたくらいのタイミングで隣の席のランチセットが揃った。
この時思ったことは「男の昼食にはちょうどいいかもやけど、女の人ってこんな食べ切れるんかな?」ということだった。
ある女性は酢豚と餃子一人前とご飯、またある女性は回鍋肉と餃子一人前と、といった具合だった。
そんな女性のメニューを気に掛ける様子もないまま、男性は麻婆豆腐のセットを美味しそうにもりもり食べていた。
この時思ったことは、「絶対お前の麻婆豆腐にニンニク入ってるからな」ということだった。
結局、我が子はこってりラーメンにまで手を伸ばし、私はあまり満足感を得ないまま、席を立った。
仕事の合間のランチはやはりサクッと終わっており、隣の4人組もほぼ同時に席を立った。
ちらっとそちらのテーブルに目をやると女性陣はもれなく残していた。
ご飯少し残す人、主菜とご飯を半分ずつくらい残す人、全部半分残す人までいた。
もちろん男性の皿は全て空になっていた。
社会人の会計事情がわからないが、各々会計をしていた。
私は今まで上司とかと食事に行ったら出してもらっていて、後輩とかと行くと出すようにしていた。
毎日外でランチとかになると、毎回出すのはきついと思うのだが、この時思ったのが、「金出さへんくせにメニューに口出しとったんかい」ということだった。
金を払うからといってなんでも言っていいわけではないが、
少なくとも金出さへんのやったら、メニュー選びに口出すな。
好きなもん食べさしたれ。
餃子のニンニク抜くよりもっと気を配ることがあるぞ。
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