『君が手にするはずだった黄金について』【読書】
今年2冊目の小説。
本屋で目にしてからずーっと気になっていた作品。
本屋大賞にノミネートされて今がタイミングだと思い、読みました。
面白かった。
哲学的な少々面倒な主人公に、度々共感しながら読みました。
6つの短編集が、少しずつ繋がっていて、それで一つの物語になっているような展開も面白かった。
小説家という仕事が、「詐欺師と変わらないのではないか?」という思いを持ちながら悩み続けている、考えが頭から離れなくなってしまっている主人公の姿が印象的でした。
「真実を話そうとしすぎなのです」
「真実を話すことは悪いことですか?」
「悪いことではありませんが、就職はできません」
ここのやりとりが、とても印象に残っております。