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momoro66
『問いの編集力』【読書】

タイトルに惹かれて購入しました。
最近、「編集」という言葉に惹かれている自分がいて、「問い」も気になるワードの一つなのでタイトルで掴まれたという感じでした。
とても刺激的な本で、自分の頭で行われていることを言語化してもらえた感覚があります。
『編集は、偶然を必然に転化する営みである。』
ここが印象に残っています。
自分自身の疑問から始まって、色々と調べていくうちに繋がるという経験をするようになって、それが面白くて常にやり続けているけど、それは自分になり編集作業をしているのだと解釈しました。
そうだとしたら自分自身は編集は好きなことで、むしろやらずにはいられないことであると思いました。
ある疑問が生まれてしまったから、本を調べたり、どの本から読んでいけばいいだろうかと考えずにはいられなくなるし、そのことを考えいると寝られなくなるくらいワクワクしてきます。
様々なある事柄について、それをしているとそれらが繋がって、さらにメタな視点から物事を見れるようになる感覚があって、そこから見たときにまた新たな疑問が生まれてしまうということもあってこの探求は尽きないと感じています。
パースという方は、探究を「疑念が刺激となって、信念に到達しようとする努力」と定義しているようで、まさにその渦の中にいるのだと思いました。
この方は「アブダクション」という第3の推論を提唱した人で、アブダクションは、「見えないものを先に仮説して、見えているものが何たるかを再解釈してみせる。」とありました。
「仮説を発見することによって、新たな信念に到達する」のがアブダクションの威力であるとあり、自分のしていることはこれに近いと感じました。