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デュルケーム『社会分業論』2月【読書】

 自己責任、連帯というキーワードに惹かれて購入しました。
今月の100分de名著の内容です。

今まさに、自分の関心のあるところで読んでいて刺激的な内容でした。
自己責任の意識が増すのは、適切な依存先がなく、孤立してしまいやすい社会があるからなのかもしれないと思いました。
社会から自己責任を強いられてしまう構造があるかもしれない。
自由ではあるが、さまざまな価値観があり何を信じていいのか分からなくなり、その結果不安に襲われる。だから、その不安をできるだけ最小限に抑えるために損をしない選択を取ろうとする。
周りと足並みを揃えようとしつつ、自分だけ損をしないように立ち回る。他人と共にいるようで、それぞれが孤立している。何かやらかした人は、その人が周りからはみ出してとった行動だから、自己責任として攻撃される対象となり、疎外される。自らの責任でとった行動で、そうした事態になっているのだから責められて当然であるとされ、その人の孤立感は高まる。そんな状態が今の社会になっているのかなと想像しました。

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