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人は物欲のためならギリシア語ウェブサイトにも突撃できる

昨日、サン=テグジュペリの誕生日にちなんでLPPの話を書きましたら、

ツイッターのフォロワー氏たちから「キプロスのギリシア語版があるらしいですよ」とか、「ポントスのギリシア語版もあるらしいですよ」とか、まあなんというんでしょう、悪い人たちですよね本当に。そんな言われてしまったら、入手を検討するしかないじゃないですか!

ということで、詳しい方にお尋ねしてみましたら、「すみませんが」と前置きしたうえで「存じております」とおっしゃる。で、教えていただいたウェブサイトが(当然ながら)ギリシア語のみのウェブサイトというわけです。

ギリシアといえば、トルコの隣国であることはみなさまもきっとご存じのことでしょう。歴史的にも縁の(因縁の、と言ったほうがよいのかもしれませんが)ある両国はしかしながら、言語系統的には全く異なります。

で、ギリシア語LPPじたいはすでに入手していました。
だが、今回のターゲットは「キプロスの」ギリシア語。キプロス島という地中海に浮かぶ島、みなさまは訪れたことがおありでしょうか。

北半分は、トルコ共和国以外はどこも承認していない「北キプロストルコ共和国」という国(あえて「国」とここでは言っておきましょう)。私自身は以前この北側だけ訪れた経験があります。こちら側はトルコ系住民が大多数を占めるということで、トルコ語話者が圧倒的マジョリティのエリアと言ってよいでしょう。なお、トルコ語としてはキプロス独自のトルコ語が用いられていて、有名なのはトルコ語で「ここで」がburada, キプロスのトルコ語はburaşdaになる…といったようなところです。

ついでにLPPの話で言いますと、キプロス・トルコ語版LPPも存在しているのですよね。そのことはもちろん私自身以前に情報をつかんでいて、現地からあの手この手でなんとか取り寄せたということがありました。

そういったことを経験しているということもあったので、言語は違えど同じキプロス島のLPPなんだからなんとか手に入れたいという一心で、教えてもらったギリシア語ウェブサイトに突撃していった次第です。

具体的にはどうしたかというと、もちろん翻訳ツールを使いました。スマホでもタブレットPCでもよいと思うのですが、いやいやもうほんとうに。Google Lensさまさまですね?文明の利器っすわ…

このツールの存在は、今年のはじめごろに別件でとある方からSNSで教えてもらって知ったのですが、まあこのツールの破壊力というか、便利さと言うか。今年の春頃はテキストの取り込みに大変役に立ったのですが、今回は目の前のギリシア語の翻訳をしてもらうのに大変役に立ちました。

「レンズ」を通して、日本語に翻訳してもらいながら、ここのフォームはなるほど名前、ここが住所、ニュースレターを受け取るのチェックボックス…と続いていって、なんとかクレジットカードを使った支払いが完了した次第でありました。

購入は2冊、ポントス・ギリシア語、そして当初のお目当てだった(というか、そうさせられた?)キプロスのギリシア語版です。キプロスのギリシア語というのは、大陸のほうのギリシア語とどの程度違うのかもまったく想像がつかないのですが、しかし何かしら違いがあるからこそご当地の翻訳版が出たということなのでしょうね。

なんにせよ、入手できるのなら、持っておいたらええやないか…ということで、無事に注文はできたようなのであとは到着を待ちましょう。しかし、来月の収支が早くも気になってしまう6月最終盤のアテクシなのでありましたとさ…

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吉村 大樹
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