嗚呼「閉架書庫」、なんと甘美な響き
本日はそういうわけで久しぶりにまじめな研究活動にとりかかろうということで、地元の大学の図書館へ。昨年度もいちおう利用可能な身分ではあったのですが、自宅からやや遠いということもあり結局一度も利用しなかったのです。
が、今年度からはある程度言語学関連の文献のそろった場所ということで、大事な作業場の拠点にさせてもらおうと思いまして、4月1日の今日利用証を更新してきました。その後さっそくめあての文献を見つけにいったのですが、ちょっとびっくりしたのは図書館の書庫に直接入庫できるということでした。マジかよ。まあたしかに利用者ではあるけど、こんな簡単に入れるの?というくらい書庫は普通に入れる状態になっていたのでありました。
大学図書館の書庫なんて、何年振りだったでしょうか。今はなき自分の母校の書庫も至福の空間でありましたが、地元の大学図書館の書庫もあの独特の書籍のにおいがする、至福の空間だったのでありました。
あの嗅覚は本当に依存性があり、危険ですよね…(わかってもらえると信じている)。かくして以前同図書館に入った際には、開架図書をながめながらまあこんなもんかなあ、もうちょっと言語系の書籍があればな~…などと言っていたものでしたが…
そんなかつての自分がちょっと恥ずかしくなるくらいに書庫のほうで専門の書籍がそれなりの冊数置いてあったのを見つけられたのは、本日の大きな収穫でありました。
やるやないかわれらが地元の大学!と(失礼すぎて関係各位に怒られそうですが)。
昨日も上記記事に書きましたが、手元にない本、とりわけ洋書の専門書についてはないからじゃあ買おう、とは簡単にいかない事情があります。キリがないですし、こちらはなんせ資金も豊富とは到底言えませんしね…。
ということで自宅からやや遠いことと、行くたびに車両入構料300円を徴収されてしまうのが惜しいところではあるのですが。今日からはしばらくの間、定期的に利用しに行くことにします。今日申し上げたいことはただ一つ。図書館の書庫ほど人を幸せにする空間はない、というこの一言に尽きます。
自分個人の書庫…については、また来世実現できるようにがんばりましょう。現世はちょっと難しそうだからね。
てなわけで、某大学のキャンパス構内でそれらしきジャンルの本を半笑いの表情で持ち歩いてうろうろしている中年男をみかけたら、それは私かもしれません。しらんけど。