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GPTで写真を評価する

こんにちは、ストリートスナップを中心に活動しているhamashun@よりみちスナップです。以前、GPTにストリートスナップのテーマを考えてもらい、そのテーマで撮影する記事を公開しました。

記事公開後もGPTにテーマを考えてもらう撮影を継続していました。ランダム性があるので、新しい視点を得るキッカケとしてGPT活用は面白いと感じています。

色々な視点で撮影する回数が増えるにつれて、果たして自分の写真はどのレベルで改良点はどこなのだろうと感じるようになりました。レベルを測るにはフォトコンテスト参加は一つの手ですが、入選でもしない限りプロのフィードバックは受けられません。そこで、GPTにプロの写真家になってもらい、自分の写真の評価とフィードバックを考えてもらうようにしました。



活用するGPTとプロンプト

無料のChatGPTを利用

少し前までは、無料版のChatGPTで画像認識はできませんでした。ただ、少し前にGPT-4Vを無料版でも使えるようになり、制約はありつつもChat GPTで画像を認識させることができます

GPTのプロンプト

写真の評価基準を海外に合わせたいので、国際的なコンテストの基準で評価してもらうことにしました。また、100点満点の縛りを入れています。

あなたは、国際的なコンテストで審査するプロの写真家です。
これからあなたに写真をアップロードします。

写真の点数を国際的なコンテストの基準で100点満点でつけてください。
点数をつけるときはなぜその点数なのか、その理由とどう改善すべきなのかも含めて
教えてください。

今から写真を送りますね

GPT提供1枚目-『静寂のカフェテラス』

横浜で撮影。スターバックス
xf14mmf.2.8

広々としたスペースに少数の人々が座り、静かにコーヒーを楽しんでいる様子が感じられた一枚。シンプルで落ち着いた雰囲気が、忙しい街の一角にある静かな時間を表現したかった。

GPTの出力結果

この写真について、国際的なコンテスト基準に基づき評価します。

1. 構図 (Composition) - 30/40
写真は非常にバランスの取れた構図を持っています。スターバックスの店舗のファサードが
フレームの中央に配置され、建物の直線的なラインが視覚的なリズムを作り出しています。
また、手前の人々の配置は、空間に自然な奥行きを与えています。
しかし、右側にある木の切れた部分や、左側の植栽部分がややバランスを崩している印象もあります。
これを改善するには、左右の要素を対称的に配置するか、
より明確に主題をフレームに収めることでより統一感を持たせると良いでしょう。

2. 光 (Lighting) - 20/30
光の使い方はやや平坦で、全体に均一に光が当たっています。
このため、主題である「スターバックス」と手前の人々の存在感が薄れてしまっている印象です。
改善点としては、日の光やシャドウを意識して被写体に立体感を持たせることで、
写真全体がよりダイナミックになります。
例えば、特定の人物にスポットライトを当てる、または背景のガラスを利用して
反射や陰影を強調するなどの手法を試すと、視覚的に強い印象を与えることができます。

3. ストーリーテリング (Storytelling) - 15/20
この写真には、日常的なカフェの風景という自然な物語が感じられます。
しかし、写真全体から引き出されるメッセージや感情がやや弱いため、
ストーリーが明確に伝わりにくい部分があります。より印象的にするためには、
人物に焦点を当てるか、
特定の瞬間(例えば、コーヒーを飲んでいる瞬間や、誰かと笑っている場面など)を捉えることで、
観る者に感情を伝えることができるでしょう。

4. 技術的な要素 (Technical Elements) - 8/10
技術的にはよく撮られた写真です。ピントやシャープネスはしっかりしており、
全体の露出も適切です。唯一、もう少しコントラストや色彩のトーンに工夫を加えることで、
視覚的なインパクトを強化できるかもしれません。

総評
この写真は、日常のシーンを静かに切り取った優れた作品です。
しかし、強いビジュアルメッセージや感情を伝えるためには、
光の使い方やストーリー性をもう少し引き出すことが求められます。

最終点数: 73/100

改善点としては、次のことを意識してみると良いでしょう:
- 光や影を活用して立体感を強調する
- 被写体の配置により強い焦点を置き、観る者の視線を誘導する
- ストーリーをもう少し明確に伝える瞬間を捉える

これらの改善を加えることで、コンテストでさらに高い評価を得ることができるはずです。

GPT提供2枚目-『未来への視線-都市の空に広がる鏡』

横浜のビル
xf14mmf2.8

視線誘導やビルのリフレクション的にもうまく撮影できたと感じた一枚。横浜洪福寺松原商店街の道中で撮影。

GPTの出力結果

この写真についても国際的なコンテスト基準で評価します。

評価ポイント

1. 構図 (Composition) - 35/40
この写真の構図は非常に動きがあり、視覚的に興味深いものです。
ビルの建物が左右からフレームに入り、中央に青い空と雲が広がるという、
視線が自然に空へ導かれるダイナミックな構図になっています。
建物の角度や反射が良く活かされており、空と雲との対比が強調されています。
ただし、左上の建物の一部が少し切れているのが気になるため、
もう少しフレームの取り方に注意することで、全体のバランスがさらに良くなるかもしれません。

2. 光 (Lighting) - 25/30
光の扱いは良好です。特に右側のビルのガラスに反射する光が印象的で、
光と影のコントラストが美しく表現されています。
しかし、左側の建物がやや暗くなっており、ディテールが失われている部分があるので、
もう少し明るさを調整することで、両方の建物に統一感を持たせることができます。
特に空の明るさと雲のディテールがしっかりと残っている点は、技術的に評価が高いです。

3. ストーリーテリング (Storytelling) - 18/20
この写真は、都市の空を見上げることで現れる「空間」と「建物」の対話を感じさせます。
観る者に都市の圧迫感と広がりの感覚を同時に伝えることができており、
視覚的なストーリーが強く感じられます。
雲と建物の対比が「自然と人間の構造物」の調和や対立を象徴しており、
観る者に深い印象を与えることができる写真です。

4. 技術的な要素 (Technical Elements) - 9/10
技術的にはほぼ完璧な写真です。露出、シャープネス、色のバランスが全体的に適切で、
特に空と雲のディテールが失われずにしっかりと映し出されているのは非常に良いです。
唯一、もう少し建物の暗部にディテールを残すための露出の工夫があれば、
さらに完成度が上がるでしょう。

総評
この写真は、都市の空間と建物を見事に捉えた、視覚的に印象的な作品です。
動きのある構図と光の反射が、写真に深みを与えており、観る者の視線を自然に引きつけます。
都市風景の中にドラマを感じさせる一枚で、非常に良い作品です。

最終点数: 87/100

改善点としては、左側の暗い部分をもう少し明るく調整し、
建物の切れた部分を意識して構図を調整すると、さらに高い評価を得ることができるでしょう。

GPTの結果から写真とGPT結果を振り返る

1枚目の写真『静寂のカフェテラス』

フィードバックにもあったように、どこに写真のメッセージがあるのか分からないのはその通りですね。撮影した時は、何か"いいな"と思って撮影したのですが、その"いいな"の正体が深堀されていないまま、なんとなく撮影しまったことが反省です。

2枚目の写真『未来への視線-都市の空に広がる鏡』

空の両側にある建物の光の統一感を特に気にしていなかったのですが、確かに同じ光の強さにした方がバランスが良いのかもしれません。

プロンプトはもう少し改良すべき

評価基準を国際的コンテストにしましたが、具体的にどのコンテストに絞るのかその条件を与えた方がもっと具体的に評価されるのかなと感じます。
今回、投稿した2枚の写真以外にも試してみたのですが、点数にそこまでばらつきがない気がしています。もっと厳し目に点数が出るよう調整する必要性を感じています。


いかがでしょうか。今回のプロンプトはまだまだ改良すべきだと感じています。ただ、GPTに写真を評価してもらうのは、手っ取り早く写真のスキルを定量的に表すのに便利だと個人的には思いました。
写真のスキルを上げたい方は、GPTに評価してもらうのも一つの手かもしれません。


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