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自分を信じればいい
以前あるロックフェスに行った。
様々なアーテイストが出演していて、決して目当てではなかった、多分名前は知られているアーテイストのボーカルの人が、MCで話し始めた。
その人は、M Cが上手というのもあるが、私はその人の話の内容よりも、この人の
「自分を徹底して信じている姿勢」が、胸に強く刻まれたのを覚えている。
無名だった彼が、事務所の社長に見出され、ヒット曲を出していく、その様子を話していたのを聞いた時、「ああ、この人はデビュー前から自分の才能を強く信じていたんだな」と感じたし、それを羨ましいと思ったのだ。
また、ある作家の人も大きな賞を取るまでの間、「早く俺の才能に気づいてくれ」と思っていたらしい。
このように書くと、「自惚れている」「ナルシスト」と思うかもしれないが、最近「この自分を信じる力こそが才能なのかもしれない」と思うようになった。
アイドルでも、アーテイストでも、全ての人に認められ、好かれることはない。
でも、確実にそれぞれのアーテイストにも、作家にもファンがいる。
それは、人の好みが様々であり、ある一定のラインに到達すると、そこから先は
好みの分野だと思うようになったからかもしれない。
本屋に行けば、山のような本が置いてある。
その本が置いているということは、それだけ人の好みがあり、作家にも個性があるということだ。
そして、音楽を聴く人も、本を読む人も、自分のお気に入りを見つけ、その後長い間ファンで居続けるかもしれない。
私も、お気に入りの作家の本は、ほぼ全て購入したという経験は数しれずある。
ということは、誰もが自分が自分自身をまず認めることから始まる。
誰とも比べず、誰の真似もしない。
真似せず、比べないからこそ自分の個性がわかる。
その自分を認め、唯一の個性に自信を持つことが道を開く最も大切なことだ。
そして、冒頭に書いたアーテイストの人はそれをそのまま貫いていただけなのだろう。
「自分を信じる」ことは、実は誰だってできる。
なぜなら、自分という人間はこの世に一人しかいないのだから。
自分の全てを認め、個性を自分で潰さず、むしろ大事にすることで、唯一無二の存在になるのだから。
こうしてようやく私も、自分を信じるということができるようになってきた気がしている。
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