
ずっと浮世離れしていていいんじゃないかと思う
先日、1週間の「避寒地への旅」から戻ってきた。
避寒地として選んだのは、海外ではなく国内の沖縄の離島、宮古島だった。
旅エッセイとして、別記事で全て書き終えたので、もし興味がある方はご覧ください。
死ぬほど苦手な寒さから逃れて、毎日半袖か長袖一枚で過ごす日々は、心も体もゆるんだ。毎日考えることと言えば、お天気のことと食べることだけ。
どこかにいくのもいいし、行かなくてもいい。
小説は2冊持参し、パソコンもタブレットも持っていったので、読書をするか、エッセイや小説を書くだけでもいいと思っていた。
結果的には、ちょうどいいくらいの観光をし、中でも不思議な気分に包まれ続けた島にも行けて、短編小説が一本書けた。
お気に入りの喫茶店や居酒屋も見つけた。地元の人をたくさん見かけ、話もした。本当に楽しかった。
しかし、いつまでもそれは続かない。夢のような避寒地生活から、現実に戻って1週間が経過した。確定申告やら、アルバイトなど、浮世離れしていてはできないことが目の前にあるが、確定申告も今月中には終える予定だし、終わったらとりあえず最低限の1ヶ月の締めをすればいいし、アルバイトはまもなく辞める。
もしかしたら、どんどん浮世離れした生き方を、どこでもしようと思っているのかもしれない。
そして、これが気持ちがいい。
作家を目指している立場としては、都合が良すぎる。
「人は職業によって顔が変わる」と聞いたことがあるが、確かに以前の私は「ちゃんとしないといけない」仕事だったので、そんな顔になっていたと思うが、もしかするとこれから少し変化を始めるかもしれない、と思うと、楽しみだ。
どんな生き方だって、自分が望めばできる。還暦を節目に、ガラッと生き方を変えたのは決して計画していたわけではないが、「そう決まっていた」のだろう。自分の心に従い、その日の気分で生きる。その傍らで生まれた作品を、世に出していく。
もうそれで十分じゃないか、と思っている。
どんな生き方だってできる。だって、自分の頭の中に浮かんだ、ということは、頭の中では実現しているのだから。自分を大事にし、心の声に従い、自分のことだけに集中する。
そうすれば、やがて全てが良いように整っていく気がしている。2020年には、5年後にこんな日々が待っているなんて、思ってもいなかった。今後、どうやってこの5年間を過ごしたのか、まとめてみようと思っている。
いいなと思ったら応援しよう!
