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キャリアアップ助成金と人材開発支援助成金を活用した新入社員の正社員化戦略ガイド

人材確保と育成
非正規雇用者を正社員化することで、優秀な人材を確保し、育成の機会が増えます。
職場環境の改善
正社員化により、職場全体のモチベーションが向上し、生産性もアップします。
経済的支援
助成金を活用することで、人件費の負担を軽減し、新たな投資や事業拡大に資金を回せます。

キャリアアップ助成金の概要

キャリアアップ助成金は、厚生労働省が設けた制度で、非正規雇用労働者のキャリアアップを促進するために支給されます。具体的には、有期契約社員やパートタイム労働者を正社員に転換したり、賃金や処遇を改善したりする事業主を支援します。この制度は、非正規雇用者の労働意欲を高め、企業の生産性向上にも寄与します。

正社員化コースの概要

「正社員化コース」は、多くの企業で利用されており、有期雇用労働者や短時間労働者を正社員に転換することを目的としています。転換後の賃金が一定以上増額されることが条件で、計画的なキャリアアップを促進します。令和6年度からは、正社員化後6ヶ月間の賃金が3%以上増加していることが必要です。

助成金による企業へのメリット

  • 費用助成: 非正規雇用者を正社員化する際の費用が助成され、企業負担が軽減されます。

  • 職場環境の改善: 正社員化により職場全体の士気が向上し、魅力的な職場づくりが可能になります。

  • 人材確保: 優秀な人材を確保しやすくなり、定着率向上につながります。これにより、長期的な人材育成と企業の競争力強化が期待できます。

このように、キャリアアップ助成金は企業にとって重要な支援策であり、非正規雇用者の処遇改善と安定した雇用環境の実現に貢献します。

人材開発支援助成金との併用

人材開発支援助成金の概要
この助成金は、企業が従業員に対して職業能力開発を行う際、その費用の一部を国が助成する制度です。特に正規雇用の従業員を対象とし、専門的な知識や技術の習得を目的とした研修を支援します。これにより、企業は従業員のスキルアップと生産性向上が可能になります。

併用による効果とメリット

  • 経済的負担の軽減: 両方の助成金で訓練費用や正社員化費用が大幅に軽減されます。

  • スキルアップと生産性向上: 専門的訓練でスキル向上し、生産性も強化されます。

  • 組織全体の底上げ: 助成金による支援で従業員のモチベーションが向上し、組織全体のパフォーマンスも向上します。

具体的な併用例

  • 人材育成支援コース: このコースで提供される訓練後に非正規雇用者を正社員化することでキャリアアップ助成金も受給可能です。

  • 事業展開等リスキリング支援コース: 新たな事業分野への展開に伴う訓練実施後に正社員化することで両方の助成金を活用できます。

このような併用により、企業は効率的に人材育成と雇用安定化を図れます。

キャリアアップ助成金と人材開発助成金を併用する条件

  • 訓練修了後の正社員化

  • 対象となる訓練コース

  • 計画書の一本化

令和5年度からは、人材開発支援助成金の「訓練実施計画書」に必要事項を記載することで、キャリアアップ助成金の「キャリアアップ計画」とみなすことができ、手続きが簡素化されています。


この記事で紹介したキャリアアップ助成金については、上本町社会保険労務士事務所のホームページでも詳しく解説しています。
さらに深い情報や他の関連トピックについて知りたい方は、ぜひこちらをご覧ください。


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