見出し画像

問題はどこに?「ハラスメント」する側、される側

セクハラ、パワハラ、モラハラ……社会には様々なハラスメントが存在し、ちょっとネットで検索すれば一覧が出てくるほどですが、要するに、相手が嫌がることをして不快な気持ちにさせる行為のことを指します。

ですから、○○ハラと名称化されていないものでも、知らず知らずのうちにハラスメントになっていることも多いのかもしれません。


「人が嫌がることをしない」
「相手の気持ちになって考える」
「思いやりの気持ちを持つ」

子供の頃には、家でも学校でも相手を尊重することの大切さを繰り返し教わってきた方も多いかと思います。

先日、札幌市役所にて「カスハラ」啓発ポスターの掲示がスタートしたという報道がありました。
子供の頃からずっと言われ続けていることを、大人になっても、繰り返し注意されるのですね……。
「相手を尊重する」確かに正論ですが、大人になってもそれが身に付いていないということは、美辞麗句を押し付けるだけでは効果的ではない、ということなのではないでしょうか。

どんな人でも、心理状況によっては相手を尊重できない状況に陥ることがあります。
混乱して周りが見えなくなっている時に、神経を逆なでされるような対応をされたら感情的になることもありますよね。
誰だってそのような経験をしたことがあるはずです。


世の中には様々な人々がいて、反社会的傾向を色濃く持つ人も一定数存在するため、そのような場合の対応策は用意しておく必要があります。

ですが、厚生労働省の出すハラスメント一覧にある内容は、社会生活を送る一般の方々を対象としたものであり、誰もがする側、される側のどちらにもなる可能性があるものばかりです。


問題の仕組みを知り、その対策は効果的か不十分かを考える

「人の嫌がること(ハラスメント)をしてはいけない」とずっと言われ続けているのに、なぜ人はやってしまうのか。
または、なぜいつも同じような被害に遭ってしまうのか。そこには、1人ひとりの人格の成熟度が関わっていると考えます。

交流分析の自我状態で考えると、AC(従順な子)にCP(厳しい親)が反応することで、その場にいるメンバーで迫害者、犠牲者、救済者の構図が形成されていきます。
そして職場であればパワハラやセクハラとなり、店舗や役所ではカスハラ、妊婦に対してはマタハラなど、その場に応じたトラブルへと発展していきます。


親や先生の言うことを何でも聞くお利口さんが正義であると教え込まれてきた日本人は、ACやCPが高くなりがちです。
例え普段の自我状態がACやCPが高い傾向にあったとしても、A(大人の自我状態)やNP(保護的な親)、FC(自由な子供)もバランス良く持っておくことで、咄嗟の時にも冷静に判断し、社会的な対応を取ることができるようになります。

ではどうしたら、そのような成熟した人格へと成長できるのか。

やはりその根底には、自己肯定感が必須です。


自己肯定感は成長過程での周りの大人たちとの関りの中で育まれていきますが、大人になってからも、自ら作り上げた人間関係の中でも変化させていくことができます。

日常の人間関係で良質なコミュニケーションを取っていくことで、自然と自己肯定感を高めていくことができますが、どのような人にも、問題や悩みは必ず訪れます。

その時に、信頼できるカウンセラーに相談するという習慣を持っておくことで、孤独に陥り自暴自棄になることなく、自らの力で問題を乗り越えていくことができるようになり、その成功体験を積み重ねていくことが、更なる人格的成長へと繋がっていきます。

ハラスメントをする側のモラルに訴えかけるだけではなく、1人ひとりが成熟してそれぞれに社会的な対応ができるようになれば、問題の全体数が減り、それでも起きる問題には1つひとつ精度を上げて対処できるようになります。


だからこそ、日本社会全体が成熟していくためにはカウンセリングが有効であり、力のあるカウンセラーにこそできることが沢山あるのではないかと考えるのです。


カウンセリング業務に従事しながらもスキルに自信のない方、資格はあるけどクライエントさんの反応が怖くて相談を受けられない、という皆さんのスキルアップをサポートしています。

半年間のオンラインセミナーのほか、セミナーのお試しができる1カ月間の入門科をご用意していますので、お気軽にお問い合わせください。


また、一般の方からのカウンセリングのご要望にお応えすべく、LINE定額チャット相談をスタートしました。

ご利用期間中は24時間何度でもやり取りし放題ですので、制限時間や課金額を気にすることなく、落ち着いてご相談いただけます。

ご希望の方は、お友だち追加から、個別メッセージでご連絡ください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?