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忘却曲線の正しい見解
皆さんこんばんは!
毎日投稿18日目です。
人は忘れる生き物とよく言われますが、今日はそんな記憶に関する「エビングハウスの忘却曲線」についての投稿をします。
皆さんは下の様な図を見た事がありますか?
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これが「エビングハウスの忘却曲線」ですが、記憶力と時間の関係性についてのグラフになります。
このグラフから分かる様に、時間の経過ごとに記憶した事を忘れてしまう割合が多くなる。具体的に言うと、
・20分後には42%忘れる
・1時間後には56%忘れる
・1日後には66%忘れる
という結果になります。
これを防ぐ為に繰り返し復習をしていく事が大切です。
これが一般的に広まっている忘却曲線に関しての見解ですが、これは間違った見解です。
そもそもこのグラフでいう縦軸は覚えている割合ではなく、「再記憶にかかる時間の節約率」を表したものになります。
簡単に言うと、復習する時にどれだけ時間が節約出来るかという事になります。
例えば英単語を覚えるとして、最初にその単語を覚えるのにかかった時間が10分とします。その20分後に再び覚えようすると4分かかりました。つまり覚える時間を6分短縮出来たので、節約率は60%になります。
この節約率は高いほど優秀となり、時間が進めば進むほど劣化するという事になります。
つまりどれだけ記憶に定着しているのかではなく、あくまで覚え直す時の効率について提唱しているのです。
冷静に考えてみれば、買い物をしようと出かけて、20分後に何を買うか半分近く忘れてるという、サザエさんみたいな状況はあり得ませんよね。
繰り返し復習をする事の大切さを言っている点では解釈は同じかもしれませんが、本質は全く変わってきます。
ちなみにこの節約率を調べる為の実験に使われたのは、何の意味も持たない無造作な単語だったので、普段の勉強などで記憶する、意味合いがハッキリしている事に関しては節約率も変わる可能性はあります。
この様に誤った見解のまま、一般的にまで広まってしまう事もあるかと思います。受け取った情報1つを信じ切るのでなく二度三度、別の情報源からも学ぼうとする事で正しい情報・知識に巡り合えるのではないでしょうか。
勉強したい事や覚えたい事がある際には、忘れてしまった事ばかりにフォーカスせず、思い出せる時間が徐々に短くなっている事に対して成長を感じようとする事も良いかもしれません。