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春の香りと焦燥感

2024年、あっという間に3月になったと思ったら、また、あっという間に4月になろうとしている。

季節がまたしても、更新されたのだ。

こういうときは、思考より嗅覚の方が敏感に働いていると思う。

「春の匂いがする」

このように、嗅覚が先に春をキャッチするのだ。


フランスに、春を告げる花として、ミモザがある。

……。

「ムラムラ感」

ミモザの香りを嗅ぐと、こうなることがある。

卑猥な意味ではなく、血流が良くなる感じ。自律神経が整う、いい感じ。

「マグノリア(モクレン)」を嗅いだときもそうだ。

アイキャッチ画像に使った、薄ピンク色の花だ。その匂いは、ねっとり、甘い。

パリとパリ周辺にはマグノリアが特に多いから、歩いているときにふっと香ってきて、ふっとムラついて、春を感じている。

モクレンの香りは香水にも落とし込まれているけれど、素晴らしいと思うのは、やっぱり『Frederic Malle(フレデリック マル)』の「EAU DE MAGNOLIA(オー ド マニョリア)」だろう。

Photo by Frederic Malle Instagram

これは、モクレンからねっとり感を抜いて甘さだけを残して、知性を足して加えような香水だ。

オークモス、シダーあたりがそうさせているのかもしれない。

アマルフィ海岸にある、「アマルフィ大聖堂」でも香りそうだ。

つまり雰囲気抜群で、近寄りがたいけど、なんだか気になって仕方がなくて……。

バラよりもジャスミンよりも中毒性のあるその花の香りには、「執着」の二文字が頭によぎる。

ということで「EAU DE MAGNOLIA(オー ド マニョリア)」は、40代以上の、大人の女性に良いかもしれない。

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