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アートギャラリーも兼ねる、ディプティックの新「アパルトマン風ブティック」

香水メゾンのディプティック(Diptyque)が、パリ1区に「アパルトマン風ブティック」をオープンさせたというので、行ってみた。

なんでもここは、ブティックとアートギャラリーの中間に位置するお店だという。

店舗面積は400㎡、パリのリュクスなアパルトマンを彷彿とさせる贅沢な造りだ。

以前はレストランだったという立地。パリ1区


店内は、リビング、キッチン、バスルームという風に区切られていて、各所に香水やキャンドルがずらりと並んでいる。

一階、エントランス左


パリ発祥のディプティックだが、数ある店舗のなかでもこちらがいちばん広い。

まずは、キャンドルの素敵な香りに出迎えられる。

パリの老舗カフェ「CAFÉ VERLET」をテーマにした限定キャンドル。生クリームやビスケットのグルマンな香り


入ってすぐに、センシュアルでグルマンな香りに出迎えられる。

鼻腔から感じているはずなのに、なんだか、皮膚や毛穴までが匂いを感じ取っている気がした。

エントランス右にはディプティックのカフェ


エントランス右手にはカフェもあった。

これはパリの老舗カフェ「CAFÉ VERLET」とのコラボだそうで、コーヒーのほかマフィンやサラダといった軽食も用意しているそう。

ヴィーガン対応。キヌアサラダ


螺旋階段をしずしずと昇っていくと、二階にはリビングスペースが広がっていた。

パリ16区のアパルトマンのような雰囲気


サロン(リビング)の奥には、リュクスなバスルームが。
そこには、ディプティックの香水瓶をかたどった楕円形の鏡がある。

モザイク、寄木細工(風)、石を組み合わせた美しい装飾だ。
日本の寄木細工のようだったが、フランスの美意識というフィルターがかかったいるためか、まったく別ものに感じた。


フローリスト兼園芸家のステファン・シャペル氏が手掛けたガーデンスペース


個人的に興味深かったのは、香水ミュージアムがあったことだろう。

もちろんディプティックの歴史に限っているが、貴重な資料をこの目で確認できたのは嬉しい。

1961年に設立されたディプティック。およそ60年前の資料


ディプティックはこの3つのキャンドルからスタートした


ほかにはワークショップ専用の部屋もあって、香りと関係のないフラワーアレンジメントやペインティング、鉢植えなどのプログラムが用意されている。

ちなみにここは期間限定ブティックで、2024年4月19日から2027年末までのオープンだ。

ディプティックファンにはもちろんだが、そうでない方もきっと、ちょっとした「非日常」を味わえるだろう。

そういえば、パリではゲラン本店でも定期的にアートのエクスポジションを開催している。

匂いとアートを融合させるのはやはり素晴らしい。

嗅覚への刺激って、視覚の刺激よりも「己のリカバリー」に効くんじゃないだろうか。





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