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照明に魅せられて NO.2
夜桜見物というのは昔からあったのでしょう。これも人間が桜と光に惹かれるからなのでしょうか。
上の写真は23年3月、京都の世界遺産二条城でのNAKED FLOWERSでの、香雲亭のライトアップです。
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1.照明の色、電球灯か白色灯か
照明の色は大事ですね。駅の場合、真っ白な白色灯よりこのような暖かい電球色の方が私は好きです。NYグランドセントラル駅にしても宇治山田駅にしても歴史が感じられる駅ですが、電球色にノスタルジーを感じてしまいます。
60歳代の私が子供の頃に乗った列車の車内の照明も電球色でしたね。でも空港のような場所は、明るい白色がいいですね。白色にも種類があるのでしょう。
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2.紫や緑の照明色
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スペイン式宮廷馬術学校
このシャンデリアのこの色は、他ではちょっと見ることができないですね。ここでスペイン式馬術の様々なステップや高度な跳躍技が、一般の観客に披露されます。馬の目や動きにとって優しい色ということなのでしょう。
でも実際の公演が行われるときは、普通の白色でした。上の紫色の照明は公演が始まるまでの演出ということでしょうか。よくわかりません。
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ウィーン繋がりで、もう一つ
ビール醸造会社が経営する、ゲッサー・ビアクリニックという歴史あるレストランです。美味しいビールと、さらにウィーン料理がどれもとても美味です。どこか中世的な雰囲気が漂っています。
この緑色の照明が目を引きました。もしこのレストランのことを知らないと、どことなく怪しい感じがしますが、実は店内でもこの緑色があしらわれています。
3.周囲に溶け込んでいる街灯
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2つの円柱が主役で街灯は添え物
普段、街歩きをしていて街灯に注目することはまずないと思います。街灯の役割としては、目立たず明るく照らすという重要な任務を担っています。
その「目立たずに」というのを演出するのが、街灯のデザイン性であり、設置位置や照明器具や光の色など、さまざまな要素だと思います。
そういう視点で街灯を眺めると、下の写真の広場に立つ街灯。広場にいくつも立っているにもかかわらず、目立たず周囲に溶け込んでいます。
フランス北部のロレーヌ地方の中心都市ナンシーの「スタニスラス広場」です。世界遺産に登録されています。詳しくは我がnote「世界一美しい広場はどこか」を参照してください。
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ミラノのスカラ座前の街灯は、主役を引き立てるようにひっそりと立っている。
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でも夜になると、街灯の本領発揮。ガレリアの照明に負けず劣らずに自己主張している。でも人々は街灯に注目はしない。そういう役割ですね、街灯さん。
ここでまた疑問が湧いてきます。電気がなかった時代、人間は夜をどう過ごしていたのか。ロウソク、ランプ、松明、焚き火、月明かり、提灯、行灯、ガス灯など、時代や地域によって異なることはあっても、電気に代わる様々なものが使われてきました。
でも人間の夜の活動は、今より活発だったことも考えられます。電気の出現によって人間が失ったものもあるはずです。今となってはもう取り戻せないのかも知れません。