スイカ事件から学んだ、気持ちの良い指摘の仕方
当時5歳の娘と八百屋へ出かけた。
店内をぐるっと一周するのに
30秒で周れる小さな八百屋だった。
レジにはパートのおばちゃまが1人立っている。
60代くらいだろうか?私の母くらいの女性。
ちびっ子連れの私ら親子を
静かに見守ってくれていた。
野菜に目を奪われていると
そのおばちゃまが優しい声で
「そのスイカ、買いますか?^^」
と話しかけてきた。
いつの間にか娘が商品のスイカを
手にとっていたのだ。
大人であれば、
おばちゃまのこの言葉が何を
言いたいのかがわかると思う。
「落としたら割れるし
衛生的にもあまり触ってくれるな」
ということだ。
「すみません💦」とすぐさま謝り
スイカを棚に戻すため娘に
私はこう言った。
「買わない物は、触らないでね」
言った瞬間「しまった」と私は思った。
伝え方を間違えてしまったのだ。
このような言い回しで子どもに伝えると
子どもは「注意された=怒られた」と感じ
バツが悪くなる。
特にプライド高めの娘なら尚更だ。
彼女が次に発するであろう言葉が
瞬時に脳内再生された。
「スイカほしいもん!(もん、もん、もん、、エコーで再生してください)」
その次の瞬間、
彼女が言った言葉はこうだ。
「スイカほしいもん!」
ぁぁぁぁぁぁ。やはり。
ここで皆様へ、強く伝えておきたいことがある。
娘はスイカが好きではない。
娘はスイカが好きではない。
大切なことなので2回言った。
買ったところで食べないのは目に見えている。
彼女からしたら
「買わない物は触らないで」
イコール
「買う物ならセーフ!」
とでも計算したのだろう。
「買うもの!だから私に非はない!」
という主張だろう。
私が伝え方をミスったせいで
(おばちゃまの手前)まんまとスイカを
買って帰ることに。。
私とレジのおばちゃまの声がけ、
何が違うのか?というと、、
気づきましたか?
レジのおばちゃまは「肯定的」な言い回し、
私は「否定的な言い回し」なのです。
優しく言ってるつもりでも
否定的な言葉を使うと
「怒られた」「ダメ出しされた」と
感じやすいのです。
あるお店で
残念に感じた言葉がけ
ちょっと話がそれますが...
以前、鎌倉にある雑貨&衣類のお店へ
家族でお出かけした。
センスの良い物が並ぶゆったりとした店内。
心地よい。心地よくて、うっかり娘から
目を離してしまった。(少しくらい良かろうと思ったのも事実。。ごめんなさい)
すると若い女性スタッフから声をかけられた。
「お子様が商品に
触れないようにしてください^^」
娘が商品の雑貨や服を触っていたようだった。
これは至極当然こちら側の落ち度で
「ほんとすみません💦」と反省。
ただ、この時の私の心は、
ほんのちょっぴり、悲しかった。
「歓迎されていない客なんだ」
と感じてしまったのだ。
頭ではそうじゃないとわかっていても
心が泣いてしまっている。
そう感じてしまう理由は、
否定的な言い回しだったからだろう。
もし、このスタッフの方が
あの八百屋のおばちゃまだったら
どう言っただろう?
「お子様が商品を見たい時は、
大人の方が手にとって
見せてあげてくださいね^^」
同じこと言ってるのに
肯定的な言い回しにするだけで
ずいぶんと印象が変わるではないか?
些細なことのように思えるけど
受け取り側にとってはこんなにも
感情が変わってくるんだなと体感した。
だから私は
なるべく子ども達へ
否定の言葉を使わないように
気をつけて接するように気をつけている。
せっかくなら
お互いに気持ち良く過ごしたいもんね。
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