恋とは
好きになり過ぎて苦しいと言う
失った後の悲しみや絶望を想像し
いつかくるであろうさよならに怯え苦しみ
身動きが取れない
何もかもが欲しいのだと言う
全てが欲しくて
そんなことは叶うはずもなく
こんなにも囚われている自分が怖くなると
どうしたらその苦しみから解放されるのか
どうしたら呪いのように絡みついたその蔦を剥がせるのか
好きでいることはやめられなくて
でも待つことにも疲れ
棘だらけの塊を飲まされているような
焼けた炭を押し当てられているような
迫り上がってくるものをなんとか飲み込んで
過ごす日々
そろそろ終わりにしてもいいんじゃないかと
ふとそんな考えがよぎる
何も変わらない
叶いもしないのに
同じようなやりとりをこの先ずっと続けていくのか
いつまで待てばいいのか
それが何になるのか
苦しむばかりで満たされない
喜びは束の間で
気がつけばまた闇の中にいて
わずかな光を探すことにも疲れてしまって
こんなにも囚われている自分が嫌になる
こんな風に人を好きになるなんて
恋をすることがこんなに苦しいなんて
こんなに苦しくても手放したらもっと苦しむだろう
どうせ苦しむなら早い方が良い
そう言うけれど
ほんとうに?
本当にそれで良いの?
あなたに何かしてあげられることもなくて
散らかった想いを聞くことくらいしかできない
苦しまないで欲しい
何を言っても届かないのかもしれないけれど
しあわせだなと思う瞬間が
あなたにたくさん訪れますように
あなたをぎゅうぎゅうと締め付けている恋という鎖が
少しでも緩みますように
できることはなんでもするよ
遊びに来るならいつでもおいで
気分転換なんてこともできなくなってるだろうね
海や山に連れて行くよ
でもきっとそういうことじゃないんだろうね
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