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「杉浦非水・時代をひらくデザイン」

杉浦非水のことを知ったのは割と最近のこと。
2019年に竹橋の国立近代美術館で「イメージコレクター・杉浦非水展」を見たのが最初。
大きな企画展ではなく、1室で特集された「小特集」という形だったと思う。
「図案家」という呼び方もそこで初めて知った。

もっと前から例えば

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「東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通」(今日買ったポストカード)

このポスターなんかは見覚えがあったけれども、杉浦非水という名前とは結び付いていなかった。
その小特集はポスターとか雑誌の表紙が中心だったように記憶しているが、藤田嗣治たちと一緒にピクニックをする映像とか、杉浦非水が集めた外国の雑誌とかポストカードとかもあった。
ポスター群が面白かったのはもちろんだが、一番印象的だったのは鳥や草花を写生した写生帖。
「日本におけるモダンデザインのパイオニア」の根っこの部分にこういうものがあるんだな、というのが興味深かった。

今回は「たばこと塩の博物館」での展覧会。
ある人から「面白かったですよ。おすすめです」と言われるまで、この展覧会がひらかれていることも知らなかった。
9月11日からやってたらしい。
11月14日までだから危ないところだった。

「たばこと塩の博物館」は初めて。
・とうきょうスカイツリー駅より徒歩8分
・押上駅より徒歩12分
・本所吾妻橋駅より徒歩10分
・錦糸町駅より徒歩20分
東京の西側に住んでいるものにはちょっと行きづらい方面だが、本所吾妻橋の駅は少しなじみがある。
今は錦糸町駅の近くにあるハローワーク墨田だが、昔は本所吾妻橋駅が最寄り駅だった。
まだ東京スカイツリーもなかった頃だ。
仕事の関係で時々そこに行くことがあった。

すごく久しぶりに本所吾妻橋駅で降りる。

「たばこと塩の博物館」は11時開場。
(もうちょっと早くなりませんかね)
少し早めに着いたので、色々とぶらついてみる。

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そういえば、東京スカイツリーをこんなに間近に見るのは初めてだな。

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本所吾妻橋駅ちかくの喫茶店で遅めの朝食/早めの昼食。
「珈琲専門店derkoffer」というところ。
ものすごく久し振りに「ちゃんとした喫茶店」に入った。

11時に「たばこと塩の博物館」へ。

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展示室は2階と3階。
2階の半分と3階は常設展示で、2階の特別展示室というところで「杉浦非水・時代をひらくデザイン」をやっている。
でもけっこう広い部屋で、内容はかなり充実していた。
国立近代美術館での特集は、どうやってイメージが創出されるのか、その過程、みたいな切り口だったと思うが、今回はオーソドックスに年代順で非水の足跡を見ていく、といった感じ。

内容については、気の利いたことが言えそうもないので「面白かったです」とだけ言っておく。
常設展も興味はあったのだが、集中力が続きそうになかったので次の機会に。

ミュージアムショップは1階。
ポストカードとかグッズ的な物とデザイン関係のアートとは相性が良い。
ポストカードを何枚か買う。

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「雪戦」
これは展示されてなかったと思う。
見落としたかな?
それとも途中で展示替えがあったそうだから前期展示のほうにあったのか。

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「鴛鴦」

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「ころもがへ」

もう一回ぐらい行ってみたいが11月14日までだと無理だなあ。
(なお、この展覧会は全国巡回で、11月から翌1月には三重県立美術館で、来年の4月から6月には福岡県立美術館で開催されるそうです)

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