それでも女で生きていく
伸びる髪や爪に色を塗り
毎日落とすのに化粧をしてスキンケアをし
いつかわからない妊娠のために毎月生理が来る
多様性が当たり前のこの時代の20代でも分かる
女は、より良い遺伝子を持つ男性に出会うために身なりを整えて知恵を高め、身体を成熟させ、必然的に子を生むために生きている。
個性がなんだ、個人がなんだ
価値観がなんなんだ。
勝手に本能として、身体には変化が起きて生きているじゃないか。いつ誰に出会い子供を産むかも分からないのに、選択肢なんてありゃしない。
そして、どの地域でもどの国でも怖いほど
男女の出生比率はほぼ、5:5なのだ。
ジェンダーレスという言葉でたくさんの人の
多様性や個性を尊重しようと動く時代。
確かに否定をしたり、軽蔑すること自体は
おかしいし、烏滸がましい。
ただ、こんなにも宿命が決まり切った
男女という2つで括られた世界に生まれた以上
どうにか生きていかなきゃいけないんだ。
そのために自分を守り、許し、正し、そして認めてあげるのだ。
その先に初めて選択肢があり、性別を変えたり、
ライフスタイルを変えたりして生きていく術を見つけるんだ。
私は性別も性自認も女だ。
どうせ10時間後には落とす化粧をして、
どうせ朝には洗い流すスキンケアをして、
どうせまだ産まない子供のために毎月生理が来て、
どうせ伸びる爪や髪に色を塗る。
女であることが嫌になるほど時間もお金もかかる。
だけど、好きなアイシャドウを塗り、好きな匂いの香水を振りかけて、
まつ毛も気分も上げて、ハイヒールのかかとを鳴らし
全力で着飾る。
いつか結婚して、子供ができても、
生涯働きながら独身でも、どんな第二章が訪れても、
今の第一章を思い出して少し寂しくなるくらい美しく、輝きながら。
常に悔いの無いように、嫌でも、辛くても、めんどくさくても、
”それでも私は女として生きていく”
そして、女だからこその幸せをつかみ取るために。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?