見出し画像

本屋大賞2024年1位~10位の本、著者を紹介

本屋大賞2024年が発表されましたね!
今回は2024年本屋大賞の本と著者、著者の他の本を紹介します!


1位「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈

新潮社 (2023/3/17)

内容紹介

2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。

M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。

今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。

2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!


著者紹介

宮島未奈
1983年静岡県富士市生まれ。滋賀県大津市在住。京都大学文学部卒。2021年「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR-18文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。2023年同作を含む『成瀬は天下を取りにいく』でデビュー。第11回「静岡書店大賞」小説部門大賞、第39回「坪田譲治文学賞」、第21回「本屋大賞」など15冠を獲得し話題となる。続編『成瀬は信じた道をいく』とあわせてシリーズ累計75万部を突破。

https://www.shinchosha.co.jp/writer/7260/


著者の他の本

「成瀬は信じた道をいく」
新潮社 (2024/1/24)

成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!? 読み応え、ますますパワーアップの全5篇!


本屋大賞ノミネート作品は過去の中学受験の入試問題でもよく出題されています!



2位「水車小屋のネネ」津村記久子

毎日新聞出版 (2023/3/2)

内容紹介

“誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ”  
18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉 
ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生―― 

助け合い支え合う人々の40年を描く長編小説 
毎日新聞夕刊で話題となった連載小説、待望の書籍化! 

著者紹介

津村記久子
1978 年大阪市生まれ。2005 年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞してデビュー。 08 年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、09 年「ポトスライムの舟」で芥川賞、11 年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、13 年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、16 年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、17 年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、19 年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞、20 年「給水塔と亀(The Water Tower and the Turtle)」(ポリー・バートン訳)でPEN /ロバート・J・ダウ新人作家短編小説賞を受賞。近著に『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』『やりなおし世界文学』『うどん陣営の受難』などがある。


著者の他の本

「この世にたやすい仕事はない」
新潮社 (2018/11/28)

「一日コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありますかね?」ストレスに耐えかね前職を去った私のふざけた質問に、職安の相談員は、ありますとメガネをキラリと光らせる。隠しカメラを使った小説家の監視、巡回バスのニッチなアナウンス原稿づくり、そして ……。社会という宇宙で心震わすマニアックな仕事を巡りつつ自分の居場所を探す、共感と感動のお仕事小説。芸術選奨新人賞受賞。


「君は永遠にそいつらより若い」
筑摩書房 (2009/5/11)


だるい日常その裏に潜む悪意――
大学卒業を間近に控え、就職も決まり、単位もばっちり。
ある意味、手持ちぶさたな日々を送る主人公ホリガイは、身長175センチ、22歳、処女。

バイトと学校と下宿を行き来し、友人とぐだぐだした日常をすごしている。
そして、ふとした拍子に、そんな日常の裏に潜む「暴力」と「哀しみ」が顔を見せる…。

第21回太宰治賞受賞作にして、芥川賞作家の鮮烈なデビュー作。


この作品を初めて読んだ際の、大きな驚きと喜びを私は忘れることができない。 これほど明確な問題意識と倫理観に貫かれていて、 しかもその表現方法が生硬でもなければ野暮ったくもなくユーモアに満ち、 やわらかな肌触りの下にどくどくと脈打つ血の熱さをも感じさせる小説を読むのは、 随分久しぶりだという気がした。

松浦理英子(解説「魂が潰されないために」より)


3位「存在のすべてを」塩田 武士

朝日新聞出版 (2023/9/7)


内容紹介

平成3年に発生した誘拐事件から30年。

当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。

異様な展開を辿った事件の真実を求め再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる――。

質感なき時代に「実」を見つめる、著者渾身、圧巻の最新作。

著者紹介

塩田 武士
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。新聞社勤務後、2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。同作は第23回将棋ペンクラブ大賞(文芸部門)も合わせて受賞した。著書に、『罪の声』『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『盤上に散る』『雪の香り』『氷の仮面』『拳に聞け!』がある。


著者の他の本

「罪の声」
講談社 (2019/5/15)

「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、本屋大賞第3位。圧倒的な取材と着想で、昭和最大の未解決事件を描いた傑作長編小説。「これは、自分の声だ」――京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品からカセットテープとノートを見つける。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。

「騙し絵の牙」
KADOKAWA (2019/11/21)

主人公は出版大手の「薫風社」で、カルチャー誌「トリニティ」の編集長を務める速水輝也。

中間管理職でもある40代半ばの彼は、周囲の緊張をほぐす笑顔とユーモア、コミュニケーション能力の持ち主で、同期いわく「天性の人たらし」だ。

ある夜、きな臭い上司・相沢から廃刊の可能性を突きつけられ、黒字化のための新企画を探る。

大物作家の大型連載、映像化、奇抜な企業タイアップ。雑誌と小説を守るべく、アイデアと交渉術で奔走する一方、

巻き込まれていく社内政争、部下の不仲と同期の不穏な動き、妻子と開きつつある距離……。



交錯する画策、邪推、疑惑。

次々に降りかかる試練に翻弄されながらも、それでも速水はひょうひょうとした「笑顔」をみせる。

しかしそれはどこまでが演技で、どこからが素顔なのか?  やがて、図地反転のサプライズが発動する。

出版業界の現状と未来を限りなくリアルに描いた群像小説は、ラストに牙を剥く!


4位「スピノザの診察室」夏川 草介

水鈴社 (2023/10/27)


内容紹介

現役医師として命と向き合い続けた著者が到達した、「人の幸せ」とは。
累計340万部突破のベストセラーシリーズ『神様のカルテ』を凌駕する、新たな傑作の誕生!その医師は、最期に希望の灯りをともす。

【あらすじ】
雄町哲郎は京都の町中の地域病院で働く内科医である。三十代の後半に差し掛かった時、最愛の妹が若くしてこの世を去り、 一人残された甥の龍之介と暮らすためにその職を得たが、かつては大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望された凄腕医師だった。 哲郎の医師としての力量に惚れ込んでいた大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を研修と称して哲郎のもとに送り込むが……。

著者紹介

夏川 草介
1978年大阪府生まれ。 信州大学医学部卒業。 長野県の病院にて地域医療に従事。 2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は2010年本屋大賞第2位、150万部を超えるベストセラーとなる。他の著書に『神様のカルテ2』、『神様のカルテ3』がある。

著者の他の本

「臨床の砦」
小学館 (2022/6/12)

小さな病院は命がけでコロナに立ち向った。
『神様のカルテ』著者、最新作!
感染症指定医療機関でコロナ禍の最前線に立ち続ける
現役医師が自らの経験を克明に綴った記録小説!

「対応が困難だから、患者を断りますか? 病棟が満床だから拒絶すべきですか? 残念ながら、現時点では当院以外に、コロナ患者を受け入れる準備が整っている病院はありません。筑摩野中央を除けば、この一帯にあるすべての病院が、コロナ患者と聞いただけで当院に送り込んでいるのが現実です。ここは、いくらでも代わりの病院がある大都市とは違うのです。当院が拒否すれば、患者に行き場はありません。それでも我々は拒否すべきだと思うのですか?」――本文より


「勿忘草の咲く町で 安曇野診療記」
KADOKAWA (2022/3/23)

月岡美琴は、松本市郊外にある梓川病院に勤めて3年目の看護師。風変わりな研修医・桂勝太郎と共に、膵癌を患い、妻子を遺して亡くなった長坂さんを看取り、誤嚥性肺炎で入院中だが「生大根の子糠漬けなら食べられる」という88歳の新村さんのために沢庵を切る(「秋海棠の咲く頃に」))。秋、循環器内科での研修が始まった桂は、肺炎の疑いで緊急搬送された92歳の女性に3時間延命する処置を下す。その判断は老人の延命治療に懐疑的な通称”死神”こと谷崎医師の教えに反していたが、それは連絡を受けた孫が駆けつけるまでの所要時間だった(「ダリア・ダイアリー」)。”口から物が食べられなくなったら、それが人間の寿命である。その常識を変えた夢の医療器具「胃瘻」”の登場、「できることは全部やってほしい」という患者の家族など、地域医療ならではの患者との関わり合いを通じて、月岡と桂は、老人医療とは何か、生きることと死んでいることの差はどこにあるのか、悩みながら進み続ける。


5位「レーエンデ国物語」多崎礼

講談社 (2023/6/14)


内容紹介

異なる世界、西ディコンセ大陸の聖イジョルニ帝国。母を失った領主の娘・ユリアは、結婚と淑やかさのみを求める親族から逃げ出すように冒険の旅に出る。呪われた地・レーエンデで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタン。

空を舞う泡虫、琥珀色に天へ伸びる古代樹、湖に建つ孤島城。ユリアはレーエンデに魅了され、森の民と暮らし始める。はじめての友達をつくり、はじめて仕事をし、はじめての恋を経て、親族の駒でしかなかった少女は、やがて帰るべき場所を得た。時を同じくして、建国の始祖の予言書が争乱を引き起こす。レーエンデを守るため、ユリアは帝国の存立を揺るがす戦いの渦中へと足を踏み入れる。

https://leende.kodansha.co.jp/


著者紹介

多崎礼
2006年、『煌夜祭』で第2回C・NOVELS大賞を受賞しデビュー。著書に「〈本の姫〉は謳う」、「血と霧」シリーズなど。


著者の他の本

「煌夜祭」
中央公論新社 (2013/5/23)

生物も住めぬ死の海に浮かぶ十八諸島。〈語り部〉たちが島々を巡り集めた物語を語り明かすため、年に一度、冬至の晩に開かれる煌夜祭(こうやさい)。今年もまた、〈語り部〉が語り始める。人を喰らう恐ろしくも美しい魔物の物語を。夜が更けるにつれ、物語は秘められた闇へ……。第2回C★NOVELS大賞受賞作に書き下ろし短篇「遍歴(ピルグリム)」を収録。


「血と霧1 常闇の王子」
早川書房 (2016/5/24)

血の価値を決める三属性――明度(バリュー)、彩度(クロマ)、色相(ヒュー)――による階級制度に支配された巻き貝状の都市国家ライコス。

その最下層にある唯一の酒場『霧笛(むてき)』で血液専門の探索業を営むロイスのもとに、少年ルークの捜索依頼が持ち込まれた。

だが両親だと偽る男女は、事件の核心部分を語ろうとしない。

価値ある血を持つと思われる少年に自らの過去の因縁を重ねたロイスは調査を始めるが、それは国家を揺るがす陰謀の序章に過ぎなかった。

『煌夜祭』で絶賛を浴びた多崎礼、ハヤカワ文庫JA初登場。
『血と霧2 無名の英雄』2016年7月下旬刊行予定


6位「黄色い家」川上 未映子

中央公論新社 (2023/2/20)


内容紹介

2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。
60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。

長らく忘却していた20年前の記憶――黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。

まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな〝シノギ〞に手を出す。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい……。

善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作!

著者紹介

川上 未映子
大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン 歯ー、または世界』で第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』、『すべて真夜中の恋人たち』など著書多数。

2019年、第73回毎日出版文化賞受賞した『夏物語』は、20年ニューヨーク・タイムズが選ぶ「今年読むべき100冊」やTIMEの「今年のベスト10冊」などにも選ばれ、現在40カ国以上で刊行が進められている。


著者の他の本

「ライオンのおやつ」
ポプラ社 (2022/10/6)

人生の最後に食べたいおやつは何ですか――

若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。

ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。

――食べて、生きて、この世から旅立つ。

すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。

2020年本屋大賞第2位。

「運転者」
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2019/3/28)

中年にして歩合制の保険営業に転職し、三年目の修一。
しかし、なかなか思うように成果が上がらない日々を過ごしていた。

ある日、唐突な担当顧客の大量解約を受け、
いよいよ金銭的にも精神的にも窮地に追いやられてしまう。

妻が楽しみにしていた海外旅行計画はキャンセルするしかない。
娘は不登校に陥っているうえに、今後の学費の工面も難しくなるだろう。

さらに長い間帰れていない実家で一人暮らしをしている、母からの電話が心にのしかかる。


「……なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」
思わず独り言を言ったそのとき、
ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに修一は気がつく。
それは乗客の「運」を「転」ずるという摩訶不思議なタクシーで――?

***
運が劇的に変わる時、場というのが、人生にはあります。あなたにも。
運はいいか悪いで表現するものじゃないんですよ。
使う・貯めるで表現するものなんです。
先に貯めるがあって、ある程度貯まったら使うができる。
運は後払いです。何もしていないのにいいことが起こったりしないんです。
周囲から運がいいと思われている人は、貯まったから使っただけです。―――本文より

7位「リカバリー・カバヒコ」青山 美智子

光文社 (2023/9/21)


内容紹介

5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの日の出公園には古くから設置されているカバのアニマルライドがあり、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。人呼んで”リカバリー・カバヒコ”。アドヴァンス・ヒルに住まう人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。高校入学と同時に家族で越してきた奏斗は、急な成績不振に自信をなくしている。偶然立ち寄った日の出公園でクラスメイトの雫田さんに遭遇し、カバヒコの伝説を聞いた奏斗は「頭脳回復」を願ってカバヒコの頭を撫でる――(第1話「奏斗の頭」)出産を機に仕事をやめた紗羽は、ママ友たちになじめず孤立気味。アパレルの接客業をしていた頃は表彰されたこともあったほどなのに、うまく言葉が出てこない。カバヒコの伝説を聞き、口を撫でにいくと――(第3話「紗羽の口」)誰もが抱く小さな痛みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。

著者紹介

青山美智子 : 1970年生まれ、愛知県出身。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を執て執筆活動に入る。デビュー作『木曜日にはココアを』が第1回宮崎本大賞受賞。『猫のお告げは樹の下で』が第13回天竜文学賞受賞。『月曜日の抹茶カフェ』が第1回けんご大賞受賞。(以上、宝島社)『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)『赤と青とエスキース』(PHP研究所)で2021・2022年本屋大賞ともに第2位。『月の立つ林で』(ポプラ社)で2023年本屋大賞第5位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

https://www.hmv.co.jp/artist_%E9%9D%92%E5%B1%B1%E7%BE%8E%E6%99%BA%E5%AD%90_200000000453508/biography/


著者の他の本

「ただいま神様当番」
宝島社 (2022/5/10)

『赤と青とエスキース』で2年連続本屋大賞にノミネートされた青山美智子氏の最新文庫。ある朝、目を覚ますと手首から腕にかけて「神様当番」と太くて大きな文字が書かれていた! 突如目の前に現れた「神様」を名乗るおじいさんの願いを叶えないと、その文字は消えないようで……。「お当番さん、わしを楽しませて」幸せになる順番を待つのに疲れた印刷所の事務員、理解不能な弟にうんざりしている小学生の女の子、SNSでつながった女子にリア充と思われたい男子高校生、大学生の崩れた日本語に悩まされる外国語教師、部下が気に入らないワンマン社長。奇想天外な神様に振り回されていたはずが、いつのまにか彼らの悩みも解決していて……。青山美智子氏が贈る、笑えて泣けるエンタメ小説です。巻末には、大人気ミニチュア写真家であり、本作のカバーを手がけた田中達也氏との対談も収録しています。2020年7月刊行の単行本『ただいま神様当番』、待望の文庫化です。


「お探し物は図書室まで」
ポプラ社 (2023/3/2)

2021年本屋大賞第2位!!

「お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?」

仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。

自分が本当に「探している物」に気がつき、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。


8位「星を編む」凪良 ゆう

講談社 (2023/11/8)


内容紹介

☆2023年本屋大賞受賞作 シリーズ最新作☆
第20回本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』続編

花火のように煌めいて、
届かぬ星を見上げて、
海のように見守って、
いつでもそこには愛があった。

ああ、そうか。
わたしたちは幸せだった
のかもしれないね。

『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語
「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?
「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。
「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。


著者紹介

【凪良ゆう(なぎら・ゆう)】
京都市在住。2007年に初著書が刊行され本格的にデビュー。BLジャンルでの代表作に連続TVドラマ化や映画化された「美しい彼」シリーズなど多数。17年に『神さまのビオトープ』(講談社タイガ)を刊行し高い支持を得る。19年に『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。同作は22年5月に実写映画が公開された。20年刊行の『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート。22年に刊行した『汝、星のごとく』は、第168回直木賞候補、第44回吉川英治文学新人賞候補、2022王様のブランチBOOK大賞、キノベス!2023第1位、第10回高校生直木賞、そして23年、2度目となる本屋大賞受賞作となった。本書『星を編む』はその続編となる。


著者の他の本

「流浪の月」
東京創元社 (2019/8/29)

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人間を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。


「汝、星のごとく」
講談社 (2022/8/4)

ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。

風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。

ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。

生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。



ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。


9位 放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件

ライツ社 (2023/6/26)


内容紹介

児童書で史上初、本屋大賞ノミネート 親子で楽しめる本格ミステリ!  
あの知念 実希人が本気で書いたシリーズがついに創刊!

考えることの楽しさ、気持ちよさがわかる! 
「人生初の伏線回収」を子どもたちへ! 

「大人のミステリ小説とまったく同じ手法で書きました」 by 知念 実希人  

 依頼人は、先生。学校で起こるふしぎな事件。 
子どもたちが「人生で初めて読むミステリ」を目指しました。 
殺人事件はない。でもトリックは本格的。 
安心して読めて、しかも親子で楽しめる一冊になりました。 
漢字にはすべて、フリガナつきです。 

(あらすじ) 
夜の学校。プールに放たれた金魚。だれが、なんのために? 
4年1組の辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」が先生の依頼で動き出す! 
「ぼくは読者に挑戦する」 
名探偵・辻堂天馬の挑戦に、キミはこたえられるかーー? 


著者紹介

知念実希人(ちねんみきと)

1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー。「天久鷹央」シリーズが人気を博し、15年『仮面病棟』が啓文堂書店文庫大賞を受賞、ベストセラーに。『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』『ムゲンのi』 『硝子の塔の殺人』が、‘18、‘19、‘20、‘22年の本屋大賞にノミネートされる。著作多数。今もっとも多くの読者に支持される、最注目のミステリー作家。


著者の他の本

「レゾンデートル」
実業之日本社 (2019/4/5)

幻のデビュー作!
サスペンス×ミステリー

私がジャックです――
殺人者の〈存在理由〉とは?
末期癌を宣告された医師・岬雄貴は、酒浸りの日々を送っていた。
ある日、不良から暴行を受けた岬は、復讐を果たすが、現場には一枚のトランプが――。
そのカードは、連続殺人鬼「切り裂きジャック」のものと同じだった。
その後、ジャックと岬の奇妙な関係が始まり……。
最注目作家、幻のデビュー作!
2年連続本屋大賞ノミネート、知念実希人の魅力が凝縮!
(『誰がための刃 レゾンデートル』改題・改稿)


「硝子の塔の殺人」
実業之日本社 (2021/7/30)

500ページ、一気読み!
知念実希人の新たな代表作誕生
作家デビュー10年 実業之日本社創業125年 記念作品



雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。
地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。
ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、
刑事、霊能力者、小説家、料理人など、
一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
この館で次々と惨劇が起こる。
館の主人が毒殺され、
ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。
さらに、血文字で記された十三年前の事件……。
謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。
散りばめられた伏線、読者への挑戦状、
圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。
著者初の本格ミステリ長編、大本命!


10位 君が手にするはずだった黄金について

新潮社 (2023/10/18)


内容紹介

認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの? 青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。彼らはどこまで嘘をついているのか? いや、噓を物語にする「僕」は、彼らと一体何が違うというのか? いま注目を集める直木賞作家が、成功と承認を渇望する人々の虚実を描く話題作!

片桐は高校の同級生。負けず嫌いで口だけ達者、東大に行って起業すると豪語していたが、どこか地方の私大で怪しい情報商材を売りつけていたらしい。それが今や80億円を運用して六本木のタワマンに住む有名投資家。ある日、片桐のブログはとつぜん炎上しはじめ、そんな中で僕は寿司屋に誘われる……。

https://www.shinchosha.co.jp/special/ogon/

著者紹介

小川哲
1986年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年、「ユートロニカのこちら側」で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。2017年刊行の『ゲームの王国』で第31回山本周五郎賞、第38回日本SF大賞を受賞。2019年刊行の短篇集『嘘と正典』は第162回直木三十五賞候補となった。2022年刊行の『地図と拳』で第13回山田風太郎賞、第168回直木三十五賞を受賞。同年刊行の『君のクイズ』は第76回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編集部門〉を受賞している。


著者の他の本

「君のクイズ」
‎ 朝日新聞出版 (2022/10/7)

『ゲームの王国』『嘘と正典』『地図と拳』。一作ごとに現代小説の到達点を更新し続ける著者の才気がほとばしる、唯一無二の<クイズ小説>が誕生しました。雑誌掲載時から共同通信や図書新聞の文芸時評等に取り上げられ、またSNSでも盛り上がりを見せる、話題沸騰の一冊です!

ストーリー:生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。

読めば、クイズプレーヤーの思考と世界がまるごと体験できる。人生のある瞬間が鮮やかによみがえる。そして読後、あなたの「知る」は更新される! 

「不可能犯罪」を解く一気読み必至の卓抜したミステリーにして、エモーショナルなのに知的興奮に満ちた超エンターテインメント!

「地図と拳」
集英社 (2022/6/24)

「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」

日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野……。奉天の東にある〈李家鎮〉へと呼び寄せられた男たち。「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる。



ひとつの都市が現われ、そして消えた。

日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説。

いいなと思ったら応援しよう!