日本のごみ問題の深刻度。私たちにできることとは?
実は深刻な最終処分場問題
ごみ問題というと海のごみ、
「海洋プラスチック問題」を思い出す方も多いかと思います。
ですが実は陸のごみ問題もかなり深刻な問題です。
あらゆるごみは回収されリサイクルした後、
燃やしてから最終処分場で埋め立てます。
この最終処分場の残り容量が、
年々減少していることが今回の問題です。
最終処分場の現状
このままのペースでごみを埋め立てれば、
後16年で日本の最終処分場の容量は、0になると推定されています。
16年と聞いて長いと感じるでしょうか?
対策として最終処分場の新規建設も計画されていますが、適した土地が少なく、なかなか新規建設が進んでいません。
何もしなければ16年後に埋立地が埋まるのは不変の事実なので何らかの対策が求められています。
問題解決のために何をすべきなのか
最終処分場問題の対策としてできることは3つあります。
1つ目は最終処分場を増やすこと。
最終処分場を新しく建設していけば、
16年で残り容量が0になる現状から数年伸びるでしょう。
本質的な解決にはなりませんが
延命措置として同時並行してやるべきでしょう。
2つ目はごみを再利用して最終処分する量を減らすこと。
これがいわゆるリサイクルです。
排出されたごみを再利用することで
最終処分量を減らすことができます。
数年前からかなりリサイクル量は増えていてビン・缶・ペットボトル・古紙などを中心にリサイクル率はかなり高くなってきています。
リサイクルでごみの量を減らすことはもう限界に近く大幅な最終処分量の削減をリサイクルで行うのは難しいでしょう。
3つ目はリデュースです
最終処分地の新規建設は難しく、リサイクルの効果も薄くなっている中で
今一番やるべき対策がごみの量を減らす、つまりごみを出さないリデュースです。
リデュースがシンプルにして
最も効果的かつ伸び代がある対策です。
20年前と現在を比べてみると最終処分場に送っているごみの量は大幅に減少しています。
これはリサイクルと焼却処理の効率が飛躍的に上昇したことが要因です。
最終処分場に送るごみの量は減っているのに対しごみの排出量は10年前からほとんど変わっていません。
最終処分量は減っていますがごみの排出量は変わっていません。
つまりリデュースは最終処分量を減らすために
一番可能性がある方法なのです。
これから私たちにできること
日本のごみ問題を解決するためには
リデュースが最も可能性がある方法ですが
日本人はリデュースを軽視して
リサイクルやリユースを重視する傾向があります。
(軽視して無い人はすみません)
日本はこれからリデュースを推進させる施策を進めるべきです。
私たち個人にできることはリデュースの重要性を認識し、ごみを極力出さないように努力することです。
例)
・マイボトルを持つ(ペットボトル消費の削減など)
・ビニール袋を断るリフューズ
こういった点を意識することで
ごみの排出量が減少します。
他に個人でできることはごみ問題について知り
発信することです。
発信することで社会的なリデュースを
推進する流れを加速させることができます。
知り、学び、発信して、次の人に現状を知らせる。
このサイクルが繋がっていくことで日本のごみ問題に対する意識が少しずつ良い方向に変わっていくでしょう。
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