意を決してルーマニアに行ってみたら古き良きヨーロッパがそこにあった。シギショアラ散歩編
普通の市街地を散歩してみる
さて前回、シギショアラ観光の中心地である時計塔・旧市街地区を観光した。翌日は私の悪癖が発動し、観光地でない普通の住宅地をうろつくことにsしてみた。
住宅地と旧市街観光地を分かつ川を超えると、早速見えてくるのは至聖三者大聖堂。西洋建築に詳しいわけではないが、どことなく東側の建築様式と言うか、ロシア正教会の影響を受けているような気がする。
土手沿いにはしだれ柳が植えられており、風情もバッチリだ。
さてこのまま道を進んでいくと、うまいことに大型スーパーに出くわした。多分この町の住人の多くはここに買い物に来るのではなかろうか。せっかくなので寄ってみることにした。
中は日本の大型スーパーと大差ない感じだった。入口ゲート前にコーヒーの自販機があったりするのは外国っぽい。中に入っていくつかの商品の値段を見てみる。
ちなみにここでは行動食という事でスニッカーズ5個パックを買った。確か5個入りパックで400円くらいだったかと思う。スニッカーズをかじりながら、店を出て散歩を再開した。
各家々には素敵なお庭があり、それぞれ皆さん趣向を凝らして飾りつけをしていて大変可愛らしいのだが、さすがに人んちの庭をバンバン撮影してアップロードしてたらただの犯罪者である。涙をこらえて撮影は見送った。どうかご理解いただきたい。
それにしても駐車場という概念が無いのか、みんな基本路駐である。大丈夫か!?
ここまで単に町の写真を貼ってるだけじゃねえか!とお怒りの読者諸氏もいらっしゃることだろう。それは重々承知なのだが、ヨーロッパの田舎町の散歩は楽しくってしょうがない。もう少々お付き合いいただきたい。
こういう風景を見るたびに、私は現地人がこの風景をどう捉えるかを考えてしまう。きっと現地民からしたらなんてことの無いこの町並みは、日本人にとっての「函館行って要所を見た後に町歩きをしてみたら思いのほか寂れてて物悲しくなるあの感じ」に似ているのではないだろうか。
函館行った事ない人には分かりづらい説明で申し訳ないが、彼の地には海鮮市場や函館どつく、修道院や函館山など見どころがそれなりにある。それは時計塔や旧市街地を持つシギショアラも同じだ。しかし観光客向けのエリアから一歩踏み出すと、そこには寂れた町があるばかり。(函館をディスりすぎである)
ただ私は日本育ちの日本人なので、日本の寂れた田舎町には哀愁を覚えるが、海外の寂れた田舎町には詫び寂びを感じる。要するに外国かぶれである。
ところで散歩中見つけた面白アイテムを少々。
ヌ!!
再び時計塔・歴史地区へ
さてそうこうしているうちにいつの間にか歴史地区へ戻ってきた。位置関係的にはこんな感じである。
昨日は大通りから歴史地区に入ったが、今回は裏手から入る形となった。いきなり小高い丘を登る感じになる。結構大変だ。
門をくぐり中に入ると、昨日は気づかなかった可愛らしい小道が沢山あることに気が付いた。ここは歴史保存地区でもあるが、現役で人が暮らしているのだ。様々な道が枝分かれしていてどれも可愛い。
さて歴史地区まで戻ってきた私はホテルで一休みし、夕飯を取ってその日を終えたのであった。海外に来るとどうしても散歩の割合が増えるのは致し方ない。
まるでSCE(現SIE)が2001年に発売したゲームソフトICOの世界のようである。私はあのゲームのせいでヨーロッパかぶれになったと言っても過言ではない。あたかもICOの世界に出てくる霧の中の古城ではないか。この景色を見つけた時は本当に感動的だった。
というわけで皆さんもヨーロッパ風の古城の中で少年少女が冒険する美しいゲームがやりたかったらICOをやろう(何の話?)。
次回はシギショアラのラストをお送りしたい。
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