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エピソード3「入社」

エピソード3「入社」

収録が終わり、オフィススペースに戻ると、恭子をはじめとする社員が千夏を囲み、千夏をもてはやした。

恭子「千夏ちゃん!あなたの歌声に感動したわ!あなたには是非、私と一緒に番組を作って欲しいの!」

社員たちは「感動したわ!」「ぜひうちで働いてくれ!!」などと言って千夏を絶賛する。

千夏は思い返す。うたのおねえさんとしてはじめてのステージ。とても楽しかった。それに加えて、あんないやらしいことを…。

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エピソード2「練習」

エピソード2「練習」

恭子はその言葉を聞くと、千夏に言った。

恭子「ありがとう!でもきっと、どんなことするかわかってないと思うから、実際にやってみてから最終的な判断をしましょう。まずは、スタジオでちょっと練習してみましょう。」

すると、恭子は千夏を連れて更衣室に行く。

恭子「千夏ちゃん。じゃあこれに着替えて。私は別の場所で着替えてくるから。着替え終わったらここで待っててね。」

すると恭子は出て行った。
渡された

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エピソード1「面接」

エピソード1「面接」

翌日、千夏は指定されたオフィスに到着した。夢が叶えられるかもしれない。その思いに緊張が全身を駆け巡る。

???「あら、いらっしゃい!あなたが千夏さんね。私は採用担当の小池恭子よ。こちらへ」

出迎えてくれたのは30代ほどの目鼻立ちのはっきりとした女性だった。昨日の電話口はこの人だったのだろう。
恭子さんに連れられ、小さな部屋に通された。すると、椅子に座らせられ、2人は対面する形となった。

恭子

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エピソード0「うたのおねえさん」

エピソード0「うたのおねえさん」

小林千夏は小さい頃から歌が大好きだった。小学生の頃、学校から帰ってくるとNHKの「おかあさんといっしょ」を見ては、テレビの中で歌う、うたのおねえさんと一緒に歌を歌っていた。

千夏「あたしね!大きくなったら絶対うたのおねえさんになる!!」

千夏のお母さんは、何度このセリフを聞いたことだろう。
テレビの中のおねえさんはとてもキラキラしていて歌が上手で千夏は釘付けだった。

千夏がうたのおねえさんに

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