「かすり傷も痛かった」業と家庭の話で思い出した往年のアイドル。公私ともに大事にしようという話。

秋の読書感想文。今回は「死ぬこと以外かすり傷」続編にして解答編。「かすり傷も痛かった」

著者は箕輪厚介氏。所謂「意識高い」ビジネス本ブームの火付け役ですね。メディアでの奔放な振る舞いで蝎の如く嫌われた人物でもあります。私自身、この人の事は凄いと思う反面、眉間に皺を寄せた事もありました。これはスキャンダルで天狗の鼻をへし折られた著者の心境変化を綴った本です。

下に落ちた人間の反省話を聞く価値はあります。著者の印象や「意識高い系」の偏見は一旦捨てて、読んでみる事にしました。定価1760円。安い金額ではないので、ちゃんと備忘録として記そうという次第です。

ざっくり言えば、成功して金持ちになる事が人生の全てでないという内容。

競争に勝ったとしても待つのは次の競争、数字に追われ続けた先はメンタルの崩壊、幸せの指標は自分で決める。コロナ禍で環境が激変した事もひとつにあるかもしれないですね。

カルマと「幸福は家庭にある」の件で思い出したエピソードがあります。

橘 慶太。エイベックスのユニット「w-inds.」のメンバーで00年代前半にブレイク。当時は紅白歌合戦に出場も国内の露出が制限。原因は某事務所の忖度。今や社会問題となっている件ですね。国内露出が制限されてしまいますが、アジア市場に活路を見出したグループは現在も活動中。そして橘は2013年に結婚。お相手は松浦亜弥。彼女が当時発表したコメントがこれです。

「私の青春には、すべて彼がいます。悲しいこと、辛いこと、嬉しいこと、楽しいこと全部です。」

https://www.oricon.co.jp/news/2027279/full/

あの天下のスーパーアイドルッ!松浦亜弥にッ!!
「私の青春には、いつも彼がいました」と評されるッ!!

病を乗り越え、子供にも恵まれ。当時中学生の自分(36歳独身)からすれば、これほど幸せで尊いことはありますか!!?という話で。

もしかしたら「ラ・ラ・ランド」みたいな、ほろ苦のラストになってたかもしれない。日本で大スターには、なってないかもしれないけど、それだけが全てでないというのを示す話です。

私自身も「いつか壊れる」と分かっていながら動きまくって、ダウンした人間なので頷ける事はありました。なので、これからも心身の充実を図るべく日々をコツコツやっていこうと思いました。

まずはリア充を目指そう。


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