「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」前作要復習。パワーアップした闘技場。
近年、続編が多いこと。MCUのように短期間でポンポン出るのもあれば、何十年ぶりの作品もあって思わず「今ですか?」となってしまう作品も多い。昨日地上波初放送の「トップガン マーヴェリック」もそう。今年だと「ビバリーヒルズ・コップ」もそう。日本でも室井慎次が帰ってきた。
で、今回見る続編は「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」。
24年前にアカデミー作品賞の歴史スペクタクル。当時、リアルタイムで見てた側として制作の知らせを耳にした際はかなり懐疑的だった。何故なら前作で主人公が死んでるから。ラッセル・クロウ扮するマキシマスが妻子の仇であるローマ皇帝ルキウス(ホワキン・フェニックス)に復讐する為に剣闘士になり、相打ちで死ぬ。天国で妻子に再会したと思わす描写もある完全に終わりの幕閉めだったので、話をどう続けるのかと疑問だった。
続編に関わらず企画が上がれば頓挫するのもよくある話なので、失礼ながら立ち消えになるかと予想したが何事もなくクランクアップの報を受け本当にやるんだと驚いた。監督が前作と同じリドリー・スコットでキャストにデンゼル・ワシントンがいるのは変な作品ではない担保でもあるので、この度劇場で拝見することにした。
事前に前作を復習すべきだったと反省した。
唯一前作から続投のルッシラ(コニー・ニールセン)。彼女とマキシマスとの間に子供がいた事を忘れていた。ホワキン演じるルキウスがシスコンぽかった?印象があって、近親相姦の設定と勘違いしていた。やはり一度見たといえ、見直さないと駄目だなと思った。
24年の経過でVFX性能も上がった事で闘技場の仕掛けも強化されていた。前作は虎が放たれたが今回は巨大な猿だった。それも刃牙の夜叉猿みたいなのではなく、バイオハザードのクリーチャーみたいな外見で言われるまで猿とわからない程だった。古代ローマにアンブレラはない。虎、猿だけでなくサイも突進する。コロッセオ一面に水を張ってサメも放つ。船から落ちれば一瞬でエサ。正直やり過ぎな程の手間ヒマかけたステージギミックに目を見張るが今回は民衆の暴動、反乱と暴力の規模もパワーアップ。主要人物があっさりと死ぬ無慈悲さは流石、カリギュラが生きた血みどろの時代。
そして、デンゼル・ワシントン。今回の主役でルッシラの息子ルシアス(ポール・メスカル)も喰ってしまう存在感で、表向きは奴隷商人。裏ではルシアスら奴隷たちを駒にしてローマ制服を目論む凶悪な切れ者だった。それでも日本でファンサービスは丁寧。流石ハリウッドの学級委員長。
あと、当初企画されていた続編企画案がタイムラインで流れてきたのだが、、「奇蹟の輝き」と「フォレスト・ガンプ」と「IZO」を混ぜたような。これはボツも当然だ。