やってる事の是非は別に記録映像としての価値あり。「劇場版おうちでキャノンボール2020」
この記事を書いてる7月24日。パリオリンピック開幕(競技1日目)。
全然意識してなかった。五輪ほどの大型イベントを全く意識しない事があるとは。この4年の間で嗜好の細分化が進んだという事か。おうち時間需要の賜物。前回の東京はコロナで1年延期。我々一般人は緊急事態宣言で外出も外食も娯楽も制限され、それはそれは窮屈な日常だった。今も今で世知辛い時代なのかもしれないが、幾分かマシになったとは思う。
当時の様子を映像にして残す事は後世において重要な事。
高尚なテレビ特番や五輪の是非を問うドキュメンタリーがある中で、その真逆を行く意識の低い作品を発見。「劇場版おうちでキャノンボール2020」。
別名テレクラキャノンボール。参加した監督、男優たちが素人の女性をハメ撮り。如何に過激なプレイが出来たかの総合得点を競う企画。2013年の劇場版は「そこまでして勝ちたいか」と言いたくなるベテラン勢渾身の○○コカレー喰いに正直引いた私とは対照的に世間では話題沸騰。「水曜日のダウンタウン」の藤井健太郎氏が「芸人キャノンボール」を制作。地上波ゴールデン特番で放送されるなど、多方面に影響を与えた。
五輪に合わせて2020年に開催されるも、よりにもよってコロナ直撃。
濃厚接触なくして成立しない業界故、出場した監督・男優は仕事もキャンセル。外移動不可、ナンパはアプリを介したオンラインのみ、対面時は1.8mの距離が必要、会議はZoom使用のみと制限だらけの中で行われる。
やってる事の是非は別にして、コロナ流行当時の様子を残した記録映像になってると思う。合間に挟み込まれた誰もいない地下鉄、人気のないビル街、スクランブル交差点の風景は忘れかけていた光景。あとZoom浸透前のMTG。電波で会話のテンポがズレるのは今やよくある事だが慣れない様子は当時を思い出すものだった。
再び言うがやってる事の是非は別。
不快感を示す人はいるだろうし、コロナ5類解除の今。次開催できるか微妙だと思う(抗議される可能性)。ただ図らずもコロナ第1派当時の人々を映した記録映像としては価値のある作品と見た。