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映画日記10月。色んな家族がいるという話

10月も終わり。いよいよ年末が近づいてきた今日この頃。
今月は家族にまつわる作品を多く見た気がする。「極悪女王」はそれぞれ訳ありな松本家と長与家、そして松永家の3つの家族の話だし、「Mr.マクマホン 悪のオーナー」は独裁者の息子として生を受けたシェインの苦悩が滲み出ていた。「成功したオタク」は監督の母親の言葉がメッセージの核になっていて見る人を救う言葉になっていた。そして「ランボー」は後年やっと家族が出来たのに。。

佳作だと「無能の人」を見た。
竹中直人にとって初監督作品となる今作は売れない漫画家が多摩川に落ちてる石を売って商売を始めるという、要らない物を売って金にするという観点ではメルカリを数十年先取りした商売を始めるという話。描きたくないという主人公が鬱っぽく見えたのと、怠け者はいけませんよと編集に諭される辺りが身に詰まされた。石の師匠愛人に誘惑されたり、知り合った人の自死を目の当たりにしても最後は妻と子供の元に帰ってくるところが救い。冷めた妻だけど競りでギャンブラー精神を発揮する風吹ジュンに笑う。カメオ出演も豪華。井上陽水と水木しげるは全然わからず。本木雅弘と布施絵里(現ふせえり)は分かった。

Xのタイムラインで知った「魔夏少女」は結末含め日本版キャリーのホラードラマ。嫌いな相手を傷付ける超能力に目覚めた女の子と怯える母親の話で、昭和のコンプラ関係なくグロかった。森本レオが全身血しぶき、伊東四朗が吐血、三宅裕司は顔面破裂&炭酸噴射の演出付き。永瀬正敏が出てるのも気付かなかったが、あのプール覗いてた変質者だったか(そして例外なく血祭りに)。プールの撮り方も何か生々しいというか、まず今なら作れない。「江戸川乱歩の美女シリーズ」に負けず劣らずのエログロだった。

やっぱり平凡が一番良い。

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