《12》 ツインレイ彼と久々の再会【天地】を一気に味わった日①
(2021年5月のお話です。)
彼が私のおうち近くに戻ってきてると突然朝に連絡があり、急遽約1か月ちょいぶりに会うことに。
早めに連絡ちょうだい!と電話で言われたけど、午前中は予定あったから連絡しないでいると彼から
何時待ち合わせにするー?
と連絡が入ってた。電話すると彼は二駅先に居るらしく、その時雨が降ってたからどこで待ち合わせしようか悩んだ。
あまりにも家近くだったら周りの目が気になるし、でも雨だから遠くまで歩くのは…というと何処か決めてくれたらタクシーで向かうで、と彼は言う。
場所をどうしたらいいか決めきれず、悩んでたらなんだか雨だし外出るのが段々と面倒になっちゃった私
「もう外出てるー??雨降ってきて外出たくなくなってきた。私のおうちに遊びに来る??」
と変な意味は特になく冗談半分でそれぐらい面倒になったことをLINEで伝えると
彼からまた電話かかってきて「お家には行けないから。」と冷静にお断りされ。(当たり前だが…)
結局決められず迷った結果、私のお家から一番近くの駅前で待ち合わせることに。
この日は何故か彼からの電話は出れるけれど、私がかけると通話することができませんでした、とすぐ切れて私からはかけられないから待ち合わせるまで電話のやり取りを何度もした。原因は不明。
その前に家でお昼ごはんを食べようとするも、彼に会えると思うとドキドキが止まらなくて食欲が全くなくなった。
待ち合わせの駅前に着いたけど、彼は居ない。
アレ、何処から来るのだろう??とキョロキョロしてると、ふと熱い視線を感じた目の先に彼!あ、料理人も居るし。料理人が彼を車で送ってくれたようだ。
料理人と車越しにペコっと挨拶すると彼を降ろして去っていった。
「久しぶり!」
久しぶりに私たちは交差した。
私が「元気だった?」と聞くと、「元気やで!」と言ったと思ったら私とは少し離れた方向に向かって「全然元気やなかったわ!」と一人ボヤき吐いてて私は「え!(どっち?)」となった。
彼と歩いて散歩する。
わー!久しぶりだなぁ、この感じ♡♡♡
着てたお洋服を「似合ってる!」っていつも可愛い服着てるなぁって褒めてくれた♡嬉しいなぁ「ありがとう!」と返す。
何処に行こうか当てがなくて二人でまだ行ったことなかった公園に私が案内すると園内にキッチンカーがあった。
メニューみたら美味しくはなさそうだな、と私が心の中で思ってると
「不味そうだね!」
と彼が私にコソッと耳打ちしてきた。
彼にそんなこと言っちゃダメだよの意味で私がシーッと仕草をしたけれど
え!もしや私の思ってることがバレていたのだろうか?
なんて内心、私はヒヤヒヤした。
さらに公園を歩いていると
彼が何か思い出したかのように「うわ、懐かしい!昔ここでダンスしててん。」みたいなことを急に言い始め、??となった。
いつの話なのか知らないけれど、どうやらこの公園に来たことがあったらしい。そんな偶然ってあるのね!
公園を去り駅前を二人で歩いていたら、隣に住む同じ賃貸の住人が前から歩いてるじゃないか!
しまった、何も考えず一番お家近くの駅にするんじゃなかった。。
でも顔見知りではあるけど挨拶も交わさないし会話したこともないし、大丈夫のはず。。相手が気付いてるかも分からないし。
人口多いところに住んでてよかった!彼と手を繋いでなくてよかった。。
その後、ファーストフード店に入ることになった。席につくなり彼は
真っ直ぐな視線でジーッと私を見つめてきた。
「そういえば、向かい合わせで座るのって初めてだね。(いつも隣合わせばかりだったから。)恥ずかしい♡」と照れながら私は言った。
恥かしいほど視線が熱くて、目が合わせられなかったんだもん!マセてる小学生以下の初恋デートのようだ。
島に帰ってゆっくり休めたからなのか、久しぶりに見た彼は前より顔色よくなって肌艶も良くてさらに格好良く見えた。
彼がいきなり「俺っていい人やと思う?思いついたこと何でも言って。」
と突然言うから「え!」となりつつ、
「繊細」「誰にでも優しい」「弱い」「思考停止(アホってこと)←笑」
と思い付いた言葉を告げた。
彼は「弱い」ってキーワードに反応してて「そんな弱くないけどな・・」と自分で言っていた。「思考停止」には苦笑していた。
彼に「旦那も子供も居る人にアピールしてるアホも居るし。周りでこんな会ってるっているん?」と聞かれ
「居ないってか居ても言わないでしょ。」と伝えた。
(私が体のケアでずっとお世話になってる人に打ち明けてみると、偶然同じような秘密の恋をしていて唯一リアルで相談できる人は居る。)
「俺は貴女に何も求めてない。」
と続けて彼は言う。
どういう意味なんだろう。もしかして私がお家に来る?って冗談で誘ったからかしら。。
私の聞き間違いかもしれないけれど
「開業しようと思っている。」
という彼の言葉も耳に入ってきた。
そして彼からいきなり「今までずっと隠してきたけれど‥」
彼の家系(祖父)の血筋についてカミングアウトが。彼は相当コンプレックスだったのか、それが子供の頃から嫌だったことを私に話してくれた。
てことは、もしかしたら前回の結婚は知らないまましたのかなぁ??
「だからあんまり近寄らない方がいい。」
彼は私に相応しくない、と遠ざけようとする感じがした。
" 貴女とは結婚できません。"
と言ってるようにも聞こえて少し悲しかった。
それが一体なんなのよ、私は祖父なんて関係ないのにな、と心の中で感じていた。
なのに彼が私を見つめる目は情熱的に真っ直ぐで、頭と心と肚の動きが見事にバラバラな感じがした。彼の言葉は一体どこまでが本音なんだろう?
急に彼が
「カラオケ行こう!」
と思いつき、お店を出よう!と言う。
私は「え!」ってなって(コロナ禍だし、カラオケ行くとかもう長年行ってないし人前で歌う、ましてや彼と二人きりでとか恥ずかしすぎて・・)
「やってないんちゃう?(コロナで)」と適当にはぐらかした。
一駅先まで歩こうかってなって、歩いてると彼が手を繋いできた。恋人繋ぎ♡
うぅ久しぶりの感覚、嬉しい!心地いい♡
歩いてたらいきなり彼は「あー!うんちしたい!」って言い出すから「えー!」ってもう自由かよ、子供かよ。
私が前連れてってくれたお店にまた行きたい!というと「いいね!」となり向かう。
そしたら途中であそこのお店行こう!って急に変えたから(あれ、前行ったお店は?)と思ってると、思い出したかのように「あ!あっちやったな。」と。
彼は一体、大丈夫なのだろうか。。
彼が足痛いと言うから「お爺ちゃん、お爺ちゃーん!」と無邪気に突っ込むと「突っ込んでくれるところがまた、いいね!」と言ってくれた。
そして、私は何故かここから彼の住む島までどれぐらい移動に時間がかかるのか彼に訊いていた。
そうこうお話してるうちにお店に彼と手を繋いだまま到着。あれ、このお店では手繋いだままでいいんだ。
前売り切れで食べれなかったスイーツが売ってたからベンチで食べることに。
店主を交えてたわいない話をしていると彼はトイレに行く、と立ち上がり。
「(俺の)嫁さんの、相手をよろしくお願いします。」
と彼は店主に託けて去っていった。
私は「え!」と声が漏れる。何という冗談を。。もちろん店主は私たちの関係をどういうものか知らないのだが、特に突っ込まれなくてホッと。
彼が戻ってくると私はお腹いっぱい且つ、思ったより美味しくなかったから彼にスイーツをどうぞとしれっと渡すと、
「何でも言わないから、あかんねんで。」
と言うから、そっか!と思い、「お腹いっぱいになったから食べて!」と伝えた。
思ったより美味しくなかったから、という本音はよう言えず。。
店主が気を利かせて作ってくれた飲み物を飲むと歩き疲れと暑さが吹っ飛んだ。5月なのに梅雨みたいな天気が続いて蒸し暑かったから生き返った!
「ふぅ、元気チャージできた!」と私はベンチから立ち上がり初めて体の底から声を放った。
さてさてお店を後にして、また二人で歩きます。
後半(闇編)に続く。