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図説 最新日本古代史

「アマテラスの謎」という本を読んで、日本の古代史についてもう少し知識を蓄えなければ、珍紛漢紛だということがわかり、手に取った本。
最新と書いてあるが発行は2008年。古代史からすると最新なのかも。
自分が知っていることは大概、学校で習ったことを覚えているというものだが、こうした知識はなかなかアップデートされない。が、技術が進むにつれ、新たな発掘がされるに合わせて、学説は修正されてゆく。平安時代、鎌倉時代と一見、西暦xx年からとなっているようにおもうが、実は何を持って時代が変わったのかは明確ではなかったりする。

古代史というのは概ね縄文文化、弥生文化、飛鳥・奈良時代あたりまでを指すらしい。この時期の記録は「古事記」「日本書紀」を持って史実としているらしい。他の歴史書と同じく、この二つも時の施政者が欠かせたものなので、その辺りは鵜呑みにできないところもあるが、それを前提に読むことになる。

古代史で思っていたものと違うのは、まず縄文文化が想像以上に長いこと。なんとなく知っていることは、資料や解釈の違いが多く、不明なことは山ほどあるということ。なので、古代史関連の本はほぼ、自分の説を説明するのものが多い。今見つかったものをつなぎ合わせて説を解くが、それには当然反対説もあり喧々諤諤。そういう意味では「アマテラスの謎」もエンタメ風に書いてあるがこれに同じと言える。

神話の時代の話はおぼられない名前の神様がたくさん出てきて国を作り、想像以上に権力闘争が行われている。これが中巻以降になると、国づくりに合わせて学校で習った人たちが権力闘争に変わる。

白村江の戦いなど、朝鮮半島との関わり合いや代々変わる天皇の思惑と周辺のいる人たちなどうっすらとした知識しかないので、改めて読むと面白い。そしてこののち、奈良時代、平安時代へと移ってゆくので去年からの流れで、自分の中の年表が少し解像度が上がるのも良いところ。

相変わらず「古事記」「日本書紀」などの原文までは手が届かないけれど、さまざまな解説本を読むのは面白い。次はどれにしようかな。

#読書 #古代史 #古事記 #日本書紀  

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らんさぶ
街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな