ぬまづフェスの物語【後編】
前編の続きとなります。
「Aqoursの物語の追体験」
そう感じる根拠の部分を自分が観測してきた沼津の姿から説明します。
私と沼津という場所
少々自分語りをお許しください。
自分のAqoursに対するスタンスは、μ’sを最初から応援することができなかったから、次のAqoursは始まりから最後まで応援したい。
こういう人は当時では珍しくなかったでしょう。
沼津には片道5時間かかるので最初行くのにかなり気合を入れたのが懐かしいです。
Aqoursがきっかけで、沼津に行くことで、今の自分を成り立たせている写真という趣味に出会えました。
写真との出会い
きっかけは始めて沼津に行った際に友人が一眼レフをもっていたから。
そして沼津の風景に惚れた。
わざわざカメラを持ち出して撮る価値がある風景、そう思いました。
富士山があり、海があり、川もある。
こんな贅沢なことがあるでしょうか。
私の住む長野からすれば、海があることが羨ましくて仕方がないのです。
それに、徐々に変わっていく街の姿を写真で残せば未来で懐かしむことができる。
そのために撮りたいとも思ったんです。
そして友人にカメラは良いぞと沼へ足を引っ張られ、内浦のキャンドルナイトイベントを撮るためにカメラを買いました。
そして写真でどういうものが撮りたいのかと言うのが見えたのも沼津でした。
ありがたいことに、つじ写真館さんのフォトコンテストで優秀賞を頂いたことがあります。
#浦の星写真部という作品に関連するものだったら何でもいいよ、みたいな、ゆるいタグのおかげで写真を投稿するきっかけになりました。
写真が好きになり、沼津に通うことで次の出会いがありました。
音で沼津を照らしたい
沼津での出会いで一番印象深いのが
音で沼津を照らしたい
狩野川沿いで行っていた、コンサートです。
自分にとってほんとに大きな体験でした。
ファン主導でこんなことができてしまうんだ!という驚き。
キャストがいるわけでもないのに、出店まであり、祭りのような熱気。
すっかり魅了されてしまいました。
私が知っている沼津という街はこういうことができる場所。
好きを全力投球できる場所なんです。
私の場合は、運がよく写真趣味に出会い、その繋がりで「おとぬま」というグループに出会いました。
好きが溢れて、なにかせずにはいられない人たち。
その想いがキャストにまで届くほどに。
みんなで叶える写真展
2021年末に行われた「LoveLive! Series Presents COUNTDOWN LoveLive! 2021→2022 〜LIVE with a smile!〜」に影響されて、友人たちとなんかやりたい、ということで開催したのが。
「みんなで叶える写真展」
です。
企画メンバーとして参加しています。
つじ写真館さんが主導でフォトコンなどで沼津で行われていましたが、ファン主導かつ写真展というのはなかったのと、コロナ後で沼津でのこういった周りを巻き込んだイベントは初めてだったと思います。
写真展に込める思いはまた別に語りたいと思います。
一人のただのファンが好きをこじらせて沼津でイベントを行ってしまう。
それくらいのパワーがある場所なんです。
尊敬するおとぬまの方に演奏の場を提供できたのも個人的に嬉しい。
イベントを企画運営するということは、実際に作中で行ってるスクールアイドルたちの活動の一端に触れたような感じがしてまた新しい発見でした。
なお、このイベントは場所を変えて2022年6月現在、お台場にて開催中です。
お台場にお越しの際にぜひお立ち寄りください。
お台場ゲマの向かい側の台場区民センター、入場無料でございます。
Aqoursの物語とは
沼津という街とファンがゆっくり時間をかけて積み上げていた物語がある。
Aqoursをリアルタイムで追っていた人たちには大なり小なり、同じように振り返ることができる沼津での自分の思い出があると思います。
私が沼津で体験してきたものも、Aqoursが作り出したの物語の一つだと思っています。
Aqoursが好きで沼津のいろんなところに行き、写真を通じていろんな出会いをして今がある。
前半でも触れていた、第70回沼津夏まつりですが、私が先程語ったおとぬまを名乗る前の姿である「浦の星軽音部」の活動の姿もレポートされています。
本質がこの第70回沼津夏まつりだと思うんです。
・Aqoursが直接紡ぐ物語。
・ファンが好きの思いを形にする物語。
この2つがあってAqoursの物語になる。
ぬまづフェスの体験は2つ目の物語の体験として十分すぎる強度をもっていました。
先程自分語りした、私自身が沼津に通って得た物語を濃縮還元して追体験してるかのような充実感にあふれている。
写真展の準備とか、 おとぬまの演奏会場として使うように動いている部分とか、まさにぬまづフェスで体験したことと同じだったなぁと振り返って思います。
それは、Aqoursが中心で動いてるように見えて、主役は浦女の生徒だったからだと思います。
浦女の生徒が場を作り込まなければ、Aqoursの実在性をあそこまで感じることはなかった。
Aqoursが沼津が好きでしょうがない、そういう想いで一つになっていたから強度を持つことができたんだと思います。
だから、
「Aqoursの物語の追体験」
そう感じたのです。
ぬまづフェスの役割
コロナで開催延期になった沼津フェス。
本来の時期に開催できれば、公演数の変更などせずに、満員御礼で開催できたことでしょう。
ラブライブ関連イベントラッシュなのも相まって非常に厳しい時期でした。
けどこのコロナ禍の間にファンになった、Aqoursと出会って間もない人にとって、
・ファンが好きの思いを形にする物語。
この物語は情報程度で知るしかなかったんです。
情報程度でしか得られなかったものが、ぬまづフェスによって十分量の物語の体験ができました。
参加できなかった方に向けて
今回のイベントは再演が難しいということで再び体験することはできないと言われています。
かつ、ラブライブシリーズの他のイベントが目白押しで、千歌ちゃんたちが助けを求めているのに、それを無視してしまったと思う方。
参加者数による公演数の変更で気にかけている方も居たと思います。
自分もそうでした。
なのでこの場で伝えましょう。
Aqoursぬまづフェスティバルは助けに行ける人がちゃんと集まり、成功へ導いた。
あなた達は、ぬまづフェスに行ける私達に想いを託した。
だから、心配しなくて良い。
前編の記事で写真メインで残しているのも、そういう意味合いが含まれています。
総括
ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive!
~KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR~ <WINDY STAGE>
Aqoursが再び東京ドームに立つ。
ぬまづフェスはその物語を補強するのに十分すぎる強度を持っていました。
まだAqoursと出会って間もない方も掬い上げるほどに。
沼津で私が体験してきたことは、こうも見事に表現できるのかと驚きでしかなかったです。
ラブライブ!サンシャイン!!の本質を捉えていたイベントだったと思います。
ぬまづフェスの全貌を知っているのはきださんくらいじゃないか。
コンテンツディレクターのきださおりさんの脳内は一体どうなってるんだ!?
と声が上がるくらいに隅々までに思考を凝らしてある。
参加してくれた助っ人さんを、このぬまづフェスの場からいかに取りこぼさないか。
そんな気迫を感じる作り込みでした。
記録に残す価値がある。
記録に残すのであれば千秋楽を。
ということで前編、後編に分けて、記録と感想をお届けしました。
メタ的な話、大型イベントのチョイ役としてのキャリアになるんでしょうが、彼女たちにも明るい未来があって欲しい。
そう思ってしまうくらいにキラキラに輝いていた彼女達を好きになってしましました。
願わくば、また浦女の生徒に会える日を願って。
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