映画「別れる決心」
うーむ。
久しぶりに感想を書く手が進まなかった。
カンヌで監督賞を受賞しており、期待値が上がっていたのもあったとは思う。
加えて、私の中では、タン・ウェイが「ラスト、コーション」を超えてこなかったというか、「ラスト、コーション」が強く残り過ぎていたからかとも思う。
ストーリーとしても映像としても、私の好みである雰囲気や繊細な描写はあったはずなのだが、何だか取りこぼしている感覚だ。
作り手のせいなのか、私のせいなのか。
間違いなく私のせいだろう。
もしかしたら映画館で観るべき作品だったのか。(もちろん全ての作品が映画館で観るべきなのは当たり前なのだが…)
ラストの海辺のシーンが良かった。
好きだ。
砂浜、打ち寄せる波、近くにいるのに近くにいない2人、もどかしい愛。
とても芸術的で、絵画として額に入れて飾りたいと思った。ちょっと錆びた金色の、重厚感のある大きな額縁が良い。
飾りたい。
私のこの「もどかしさ」も一緒に詰め込んで飾りたい。
とりあえず、「オールド・ボーイ」と合わせてまた観たいと思う。
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