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【読書メモ】『イギリスはおいしい』(著:林望)
開幕に先駆け、7月18日にオープンした選手村には連日各国の選手団が続々と入村。担当スタッフたちの稼働も忙しなくなる中、選手たちからメインレストランの提供される食事量が不十分だという指摘が噴出。1日平均で約4万食を提供する宣言していた調理運営担当の『Sodexo Live!』社と、食材を準備する世界的スーパーマーケットチェーン『Groupe Carrefour』社が謝罪する異例の声明を発表した。
当該企業は改善を誓っているが、やはり運営側の準備不足は否めない。この不測の事態に反発したのが、英国選手団だ。同国のオリンピック委員会で理事を務めるアンディ・アンソン氏は、英紙『The Times』の取材で「いかなる大会においてもいくつかの問題はおきる」と理解を示しながらも、「しかし、選手村の食糧不足は経験がない」と指摘。
さらに「卵や鶏肉、炭水化物といった一定の食料が不足している。それから、食事のクオリティにも問題がある。選手には 生肉が提供されているんだ」と食事の品質を含めた選手村の現況に問題提起をしている。
(「ココカラネクスト編集部(Yahooニュース配信)」2024年7月27日)
パリ五輪・選手村の食事について、イギリスからのクレームというのがどうにも興味深く、ふと『イギリスはおいしい』との一冊を思い出しました。
これは「イギリスの料理は不味い」、そんな話をよく(ネタ的に)聞くからだと思います。確かにお茶(ティータイム)の話はよく聞きますが、いわゆる「名物料理」というものはあまり印象にありません(”フィッシュアンドチップス”くらいでしょうか)。
こちらは、そんなイギリスの「食文化」についてエッセイになります。著者の林さんも、食べ物自体の味は適当で濃やかさはなく、安定もせず、けっしてお世辞にも美味しいとは言えないと、一刀両断されています。
それでも、イギリス人が「食事」に対していい加減なわけではなく、その行為には人並み以上に愛着を持っているともされています。食卓の雰囲気、お酒の飲み方、ケンブリッジでの食事の風景、その背景となる文化を踏まえれば、なるほどなぁ、、と。
ちょうど今読み進めている『赤と青のガウン』でのオックスフォードはマートン・コレッジでの食事に関する描写などを思い出しながら。
英国料理はヘビーである。毎日二食も食べていたら胃がもたない。二か月目くらいから昼夜どちらかは一食は食堂に行き、一食はサンドイッチなどを買って軽く済ませるようになった。食堂は人と会って情報交換をする社交の場であり、一日一回行けば大体の用事は事足りるからである。
食べるだけでなく、広義での行為としての食(事)文化としてみると、個人的にはいわゆる「ティータイム」を一度体験してみたく、、本場の「スコン」も食べてみたいですね~、いやまぁ、英語での会話ができるわけでもないので、まずはそれからでしょうけど。
余談ですが、一応、世界三大料理に数えられてるのですよね、おフランス料理(残り二つはトルコと中華でしたっけ)、なんというか、どうしてしまったのでしょうか、、まぁ、開会式の体たらくから十二分に想像できることでもありますが、最低限、選手の皆さんが力を発揮できるようにきちんと責任を果たしてほしいなぁ。
まさかとは思いますが、自国の選手を勝たせるための兵糧攻めなんてことはさすがに意識してないですよねぇ(個人の見解です)。
そういえば、東京五輪の時は選手村の食事風景やメディアの方々の玉子サンドウマ!とかの写真が出回っていましたが、今回のパリ五輪ではどうなんでしょう、少し探してみようかなぁ。