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スプラトゥーンというゲームのXPが生み出した悲劇
スプラトゥーンという任天堂が生み出した『ポケモン』や『マリオ』に継ぐレベルの最強コンテンツ。
なぜこのゲームが流行ったのか、考えられる理由は
1.キャラクターが可愛い
2.撃ち合いゲームという怖いイメージを打ち消しつつも、楽しい要素だけを残した
3.インクで塗れるところを進めるという独自性
多分このあたり。
要するにキャラクターやゲーム内の服装(ギア)が可愛さが、従来のTPSやFPSにあった撃ち合いゲームの怖さを隠し、それでなおインクというオリジナリティを加えたのだ。
任天堂is神
しかし、今回はスプラトゥーンというゲームの魅力について語りたいわけではない。
このゲームの闇を語りに来た。
スプラをやる人たち
僕は21歳の大学生であり、一時期スプラトゥーンに死ぬほどハマった。
というか死んだ。(人として)
2年くらい本気で打ち込み、そして飽きて今は別のことをしているのだがその時に勉強したことをブログで書いているのでぜひこっちも読んでほしい。
あ、ちなみに僕は東大生です(てへぺろ)
スプラトゥーンというゲームを知らない人のために簡単に説明すると、4VS4のチーム戦である。
なので、スプラを本気でやる場合はチームを作って固定されたメンバーでやる人が多い。
その時の仲間集めをかねて、Twitterではスプラ垢が大量発生している。
そして先ほど年齢制限がないと言ったが、スプラ垢は大半が高校生以下だったように思う。
中学生もかなり多く、小学生(親管理)も稀にいるレベルだ。
これはよくスプラ界隈と言われ、特徴は上の通り大学生や社会人もいるが、最大勢力は中高生であると思われる。
さて、スプラ界隈についてはざっくり理解していただけたと思う。
スプラトゥーンというゲームのレート制
次に、スプラトゥーンというゲームのレート制について紹介したい。
ゲームに疎い人からすると、レートという言葉自体もそう聞くことはないと思う。
簡単に説明するとその人の強さを表した数字であり、勝てば勝つほど数字が上がり、負けると数字が下がる仕組みだ。
そしてこの数字のことをスプラではXPと呼ぶ。
猿でもわかるが故に、その数字と本人の実力にはかなりの相関がある。
そして、スプラトゥーンというゲームは先ほども言った通り4人制だ。
ちなみにその数字をかけたバトルは個人でしかやることができないので、ちょうどそのタイミングでゲームをしている8人を集めて、4人ずつに分けてゲームをする。
レートをかけた大切なバトルであるにも関わらず、どこの馬の骨、いや、イカの骨とも知らない奴とチームを組まないといけないのだ。
まあこれはゲームの仕様上、仕方がないことだ。
問題は、このレート制で上に上り詰める奴らだ。
意思の疎通もできないし、チーム連携なんかも望めない以上、ガチで強いやつ1人が3人より敵を倒せば勝てるのである。
スプラ界隈で超有名なち◯こぺろさん(丸の位置に悪意はないです)なんかは、強すぎて一時Twitterのトレンドに入ってたこともある(笑)
そしてここで先ほど言ったスプラ界隈の特徴を思い出してほしい。
年齢が無制限であるということだ。
この「レート制+年齢無制限=」という方程式の答えはなんであろうか。
イコールの先に待っていたのは悲劇であった。
レート制+年齢無制限=
この方程式により、生み出された状態がこれだ。
めちゃくちゃ上に上り詰める中高生もいる反面、上達も早くなく羨望の眼差しを向ける中高生もいる状態。
上に上り詰めた中高生は、びっくりするくらいのフォロワーが集まり信者と呼ばれる人たちも集まってくるだろう。
そしてその信者という人たちもまた中高生がメインとなる。
彼らはゲームができるだけで突如偉くなった気分になってしまう。
実際これは仕方がないことなのだ。
人間は何か一つの実績や肩書きを知ってしまうと、その人を正しく認知できなくなる。
これを心理学的にはハロー効果という。
そしてこれは人間の無意識である以上仕方がないのだが、中高生という幼い彼らにはそれを制御するすべが無い。
よって、スプラ界隈ではXPの高い人の意見が信じられやすいという現象が起こってしまう。
「彼は(XPが高いし)正しいんだろう。」
「彼と絡めるなら、媚を売っておこう。」
こうなることで余計にXPが高い人は傲慢になっていくし、意見も過激になっていく。
僕が知っている事例では、スプラを教えてあげるから他のゲームのソフト代を支払わせていたということがあるそうだ。
スプラの指導を受けれていなかったとかなんとかでトラブルになっていたが、これはXP高い人の元に集まってる信者の相当な熱狂ぶりをうかがわせる。
金銭まで絡んでくると法に触れかねないが、偉くなったら気づかないのかもしれない。
そしてもう一つ、XPがスプラ界隈のすべてであるならば何が起こるか。
そう、XP詐欺である。
更に向こうのステージ(意味深)へ...!
ちなみにわかる人なら「曖昧」という単語で全てを察するはずだ。
まあ黒であることは「はっきり」したんですけどね。
ちなみに「たくみ」というのは、XPを詐欺した人で有名な人のこと。
何もその人だけでない。
XPをあげるために不正行為を行ったり、画像を加工したりなどXP詐欺はあとを絶えない。
このように、XPを巡る地獄が今のスプラ界隈でちらほら見られる。
悪いのは誰だ
XPを騙す人は騙すという点で悪かもしれないが、悪いのは信者やXPが高くて天狗になってる人たちでは無い。
実際、今のインターネットが発達した時代では幼い頃から肩書きをゲットしてぶいぶい言わせている人も多いだろう。
しかし、スプラの肩書きと違う点は、彼らが何か成し遂げた訳ではなく単にゲームがうまかった、という点なのだ。
これにより、頭の良し悪しに関係なくXPが高い人は成功した気分になってしまう。
全てが肩書きの力、ハロー効果によるものであるならば、ゲームがこの仕組みである以上、中高生がこのXP地獄から抜け出すのは相当厳しいのでは無いか。
やはり僕は「全年齢対象のゲーム×レート制×SNS」が全ての原因であると考える。
レート制って知られてない上手い人を発掘できるという素晴らしいメリットもある。
今回はあくまで地獄な面を捉えただけだ。
僕はこのゲームが大好きだし、地獄な面を包括してもこのゲームは最高であると思う。
だからこそ、このnoteがレートで天狗になってる自分がいないか今一度振り返るチャンスとなることを願ってやまない。
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