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『半径1kmの暮らし』を楽しむ。ご近所コーヒー豆☕️

わたしは自分の職業を人に言いたくないので、聞かれた際には『なんでも屋さん』と答えるのが常套句になっている。

その『なんでも屋さん』の中の一つに、飲食店などに行き、オススメを食べ、それを人々に紹介するという仕事がある。

この仕事をするたびに毎回思っていたのが
『このお店が家の近所にあったら良かったのに』
でした。

しかし想像してみると、それらの店の近くに住んでいたとしても、その店には目を向けず、遠くの店にばかり憧れて今と同じ事を思っていたはずだと。

ある時、私がよく利用している近所のパン屋さんに仕事で訪れる機会がありました。

いつも何気なく利用していたのに、その日を境にすごく魅力的なお店に感じたのです。

別のフィルターを通して見るって大事なんだなぁと。遠くばかり見ずに、まずは近くのものに目を向けてみよう。

『半径1km』を楽しんでみようと思えるキッカケとなりました。


♦︎半径1km。わたしのご近所物語♦︎

半径1km。
私の足でゆっくり歩いて15分くらいの距離です。

個人経営の、珈琲屋・米屋・パン屋・焼き菓子屋など、少し歩けば色んなお店がある。
全て私の行きつけです。

どのお店も、昼頃に店を開けて夕方にしめる。
日曜日はお休み。臨時休業もよくある。
プライベートを大切にされているところ、
商売っ気がないところに親近感がわく。

雑誌に載ってる有名なパン屋さんやカフェも魅力的だけど、普段着にエコバッグをぶら下げて、自分しか知らない近所の小さなカフェに珈琲豆を買いに行く。
俯瞰してみるとなんだか素敵に思えた。

緑の蔦で覆われた古い建物の小さなカフェ。
立て付けが悪く、重たいドアを力いっぱい開けた瞬間に漂ってくるコーヒーの香りと落ち著いた空気感にほっとする。

何度も足を運びたいから、コーヒー豆はまとめ買いせず一週間分を購入しています。

口数少ない店主と仲良くなるのが今の目標です。


♦︎行きつけのお店は収穫がいっぱい♦︎

他のお客さんがいない時は、店員さんと世間話をしたり『これ新しく入ったんだけど今回これにしてみる?』など提案してもらったり、美味しい食べ方を教えてもらったりと会話が楽しい。

最近の楽しみは、Googleマップで家から半径1kmのお店を探す事。
そのお店に向かう時は地図を見ずに行ってみる。

歩いたことのない道を歩いてみると
新たな発見があるから面白い。

方向音痴の私は、たまに辿り着けない。
これまた面白い。

辿り着けなかったら、別日の楽しみとして取っておく。

ご近所に素敵なお店があると
暮らしがカラフルになる。


つまらないと思っていたこの街が
前よりも、少しだけ好きになりました。

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