第1479回 2024/5/28〜6/4の歴史ニュース

1、安全第一でいこう

5月は忙しく過ぎ去って、いつのまにかもう6月。

ラジオからは一年の半分が…という穏やかでないワードも聞こえてきました。

個人的には6月は運気が下がりがちなので、より一層注意を払っていこうかと思います。

さて、いつものようにヘッドラインの後ろのRはX(旧Twitter)でシェアした時のリアクション数、コメントが付いたらCと表記しています。

ちなみに前回はこちら。


2、ニュースヘッドライン


①三重県多気町の郷土資料館で資料収集方針を明確化 R5

②福岡県那珂川市の妙法寺古墳で4〜5世紀の青銅鏡が出土 R5

③京都市上京区に古文書や道具類を収蔵する土蔵「北の大蔵」が完成 R4

④埼玉県本庄市の東本庄遺跡で京都の冷泉院出土と同形の緑釉陶器の合子が出土 R2

⑤静岡県伊豆の国市で旧家が所蔵する古文書などを寄贈 R21

⑥縄文時代に殺傷人骨? R1

⑦茨城県大洗町の飛城遺跡で発掘調査成果の現地説明会 R8 

⑧山形県山形市の山寺にある最上義光の御霊屋修繕へ R6

⑨愛媛県松山市で戦時中の航空基地関連の遺構を発見 R8

⑩中国安徽省淮南市で春秋戦国時代の楚の孝烈王の墓を発見 R17


3、文化財もいろいろ

いかがだったでしょうか。

皆様の気になる話題もありましたでしょうか。

まず取り上げたいのは①の話題。

個人的にはすごく身近な問題で、同じ悩みを持っている自治体は多いのではないでしょうか。

資料は一度収集したら、減ることはほとんどありません。

むしろ損傷して保存に適しなくなってしまったら管理体制に不備があったのでは、と責任が問われてしまいます。

本来であれば受け入れる時に明確な基準を設けていたり

慎重な判断をする時間をとったり

する必要があります。

そうは言っていられない場面が多いのが実情です。

いま引き取ってくれないなら処分するよ、と言われたら

有識者会議に諮って了承を得られたら寄贈を受けます、なんて言ってられません。

ですが記事にもある通り、

どこになにがあるのかもわからない

という状態では本末転倒です。

我が町も基準を明確化しておく必要がありますね。

そして次に取り上げるのは③の話題。

自然の材料で環境に優しく、壁に開けた窓で電力を消費せずに換気される。表面がひび割れてきたら、漆喰を塗り替えればよく、メンテナンスしながら長く使える

と国宝級の文化財資料を伝統工法で作られた土蔵に収蔵して後世に残す、というのは素晴らしい取り組みですね。

伝統的な建築方法も、施工されなくなれば伝承は難しいでしょうからね。

解体修理はあっても、新築はすごく珍しいのではないでしょうか。

最後は⑨の戦争遺跡の話題。

ちょうど先日当町でも戦時中の遺跡の保存のため、

まずは調査ができないか、という話題が出たばかりでした。

現代の遺跡といってももはや80年になろうかという歴史を持っています。

当時のことを知る人も少なくなってきたなかにあって、

臨場感のある遺構を保存していくことが全国で求められているのではないでしょうか。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。


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