#アニメ
煙たがられているうちが華、なのかも。アニメ『ACCA13区監察課』
煙草は吸わないようにしている。あれは嗜好品かつ高級品であって、それよりも他のことにお金を投じたいからということもあり、私はいつも「吸いません」と謝り続けている。
その一方で、煙草を嗜む仕草そのものには憧れがあって、ふとしたときに煙草を指でくわえるような物真似をしてしまうことがある。創作の中のダンディな男像には必ず煙草がセットだったし、“燻らす”という言葉の響きも大好きだ。とくに哀愁を表現した
命が紡ぐ大河の中で。『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち(TV版)』
年末年始にかけて『宇宙戦艦ヤマト』旧シリーズを修め、少しの間だけ『GQuuuuuuX』と宇宙世紀に浮気してから、こちらに帰ってきた。SFアニメ界に名を残す名作シリーズが今なお続いていることは、人生に楽しみが増えるようで、幸せだなぁと思わずにはいられない。
『2199』『2202』を経ての『2205』、リメイク元となるのは79年のTVスペシャルであった『新たなる旅立ち』なれど、蓋を開ければボラ
納得は全てに優先する。『ガールズバンドクライ』
突然ですけど、自分語りします。いいですか、ルパさん?
子どもの頃から、寒くない?とか、お腹空いていない?と言われると、「大丈夫」と返す癖がついていた。何故かわからないけれど、自分はどうやら、我慢が身に染み付いているらしい。自分の我を押し込めて、周りに合わせたり、大人の目を伺って生きる。そういう処世術をいつの間にか身につけていて、それは社会人になった際に、大きな武器になった。
で、『ガール
“日本初の本格SFアニメ”よ、さらば。『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』
ついにここまで来た、という感慨がある。1974年のTVアニメから始まった『宇宙戦艦ヤマト』旧シリーズの(映像としては)現状最新作にして、未完の新章の第一章たる『復活篇』を観た。初公開が2009年ということで、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』と同級生である。その数奇な巡り合わせに、当時は気づくことすらなかった。碇シンジくんがエヴァ初号機を自ら覚醒に導いたことに、ただただむせび泣いていたからだ。
さよならを言うために。『宇宙戦艦ヤマト 完結編』
『宇宙戦艦ヤマト』が終わる―。当時のファンは、このことをどう受け止めていたのだろうか。『さらば』での言葉を反故にされた経験から信じきれなかったのか、それでも別れを告げるために劇場に駆けつけたのか。その様子を知ることは出来ないにせよ、証言や記録を見る限りだと、劇場版一作目や『さらば』ほどのアニメ史に燦然と輝くヒットを記録するには至らなかった『完結編』は、西﨑氏の思惑通りにはいかなかったのかもしれな
もっとみる愛ゆえに……?『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』
2024年10月6日に庵野秀明氏がヤマト新作アニメに着手することが発表されたその日に、私もヤマトを履修すると心に決め、その旨をポストしたところ、いくつか反響を頂戴した。その際、旧シリーズを観る順番をガイドしてくださった方もいらっしゃったが、その中でも立ち位置がよくわからない作品があった。それが『新たなる旅立ち』である。
なのでここは素直に、いつもお世話になっているスターチャンネル様の解説を引
愛は地球を救うのか?『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち(TV版)』
『宇宙戦艦ヤマト2199』から続くリメイクシリーズは、総集編、旧作を原案としない完全新作の劇場版『星巡る方舟』を経て、『2022』へと到達した。名作と名高い『さらば宇宙戦艦 ヤマト愛の戦士たち』と『宇宙戦艦ヤマト2』のリメイクとなれば、公開(放送)当時のヤマトクルーの熱量も高いものだったのではないだろうか。
『さらば』『2』をリメイクするとなれば、注目が集まるのが結末だろう。つまりは、特攻す
『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』『宇宙戦艦ヤマト2』どっち好き?問題
ヤマト強化月間は最初の一月を終え、『宇宙戦艦ヤマト』『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』『宇宙戦艦ヤマト2199(TV版)』『宇宙戦艦ヤマト2』を観た。我ながら、とんでもない履修速度だ。
ヤマトのヤの字も知らないで始めたマラソンゆえに、『宇宙戦艦ヤマト2』の1話を再生して、かなり動揺してしまった。数日前に観た映画と同じシーン、同じナレーション、同じ敵が目の前に現れたからだ。
あいにく、
現代向けリメイクの最適解としての『宇宙戦艦ヤマト2199(TV版)』
この知らせを受けて以降、集中的に『宇宙戦艦ヤマト』を観ている。1974年の最初のTVシリーズを経て、名作と名高い『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』へ。祖国を救うべく未知の航海に挑む者たちの挑戦は、戦争を直接経験してもいない自分にも深く刺さり、余暇時間のほとんどをヤマトに費やしている。このTVシリーズの感想としては、すでに多くのクルーから語り尽くされている本作について、『エヴァ』から遡って触れ
もっとみる我々は試されている。『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』
『KING OF PRISM』の新しい劇場作品が公開された。これがどれだけ凄いことなのかは、シリーズを追ってきたファン、通称“エリート”でなければ、あまり実感ができないかもしれない。公開初日の都内は台風が接近し荒れ模様の天気だったと聞くが、劇場では通常・応援上映共に座席が埋まっている様子がTLを賑わせていた。もはや自然災害では防ぎきれないほどにエリートたちの熱量は増しているが、その動機は新作が観
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