ストレスフリーな生活を送るために行動心理士が『八正道』を語る📕Part3『正思惟(しょうしゆい)』
『正思惟』とは、正しく考えること・正しい意味を持つことです。
人は、欲や怒りや愚痴の煩悩で、”よこしま”なことばかり考えています。
そう、
人は”考える生き物”。
その考えが正しくないならば、何をやっても正しくない事をしていることになる。
成功を収めずとも、幸福になりたいと思うならば、思考を正さなくてはならない。思考を正せば、行動は自ずと正しいことになるはずだ。
■何をすれば良いのかと 悩む前に、自分の思考を正すこと。
”自分”が何者かになるのは、”自分”がどう思考するのか、ということによって決まる。思考は自由だと思っている人もいる。
これは『正しくない思考』。
私たちの思考は自由ではない。ほとんどが”感情”や”好き嫌い”などで条件づけられている。
人には”正見”ではなく、”偏見”しかないことと同じく、”正思惟”ではなく、条件づけられた『主観な思考』しかない。ここが【ミソ】だ。
自分の偏見的な思考はいくらでも頭の中でかき回せるので、思考は自由だと勘違いしているだけだ。自分の思考パターンを変える事は大変難しい。
私たちは何か決まっているパターンに沿って、頭の中で概念をかき回している。これを『思考する』と言っているが、正しく言うと『妄想に耽っている』だけだ。
思考を正す事は、丹念に行わなくてはいけない。ただし、『洗脳』『マインドコントロール』に気をつけなければならない。人は普及しまくった、メディアや、SNSに洗脳されているばかりか、マインドコントロールもされている。その証拠に、デマ情報やフェイクニュース、目につくだろう。
思考は自由 と言ったが、感情に汚染されて主観的に考えると自分にも他者にも迷惑がかかる事を理解する事が大切だ。無論、感情を一日にして制御する事はまずできない。だから、徐々に努力する。
仏教には、【カルマの法則】があり、
・良い思いや言葉からは、良い結果が
・悪い思いや言葉からは、悪い結果が 生まれる。この法則で行くと、
嫉妬や怒りや、新たな嫉妬や怒りが生まれる。憎しみからは何も生まれないと台詞で言った俳優がいたが、掘り下げれば、憎しみからは憎しみが生まれるという事だ。
誹謗中傷や罵詈雑言などは、傷付いたり後悔したり、言った自分に罪悪感を感じたり、トラブルに巻き込まれたりする。こうした、負の連鎖を断ち切る為に『四無量心』という、心を育むことをオススメしたい。
① 慈 :相手の幸せを願う
② 悲 :相手を憐み共感
③ 喜 :相手の幸せを共に喜ぶ
④ 捨 :差別や嫉妬の心を捨てる
対人関係でストレスを感じた時は、この四無量心を思い出して、正しく思う・正しい言葉使う事を心がけたい。感情に任せて、悪く考えたり、悪い言葉を使うと【カルマの法則】で我が身に降りかかってくるからだ。
次回、『正語(しょうご)』をお送りします。