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水たまりの世界(ショートショート)【音声と文章】
山田ゆり
00:00 | 00:00
保育園の帰り道。
少し離れたところでお母さんがご近所のおばちゃんとTVドラマの話をしていた。
お母さんたちの話はなかなか終わらない。
水たまりに電線が映っていた。
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2024/11/20241124_071019-scaled.jpg
それは逆さまに見える世界。
じっと見ているとそちらの世界が現実に見えてくるから不思議だ。
いつものように、バチャバチャしてみたくなった。
それをすると短い僕の長靴の中がすぐに濡れてしまうからお母さんからは
「バチャバチャしたら水たまりの世界に落ちちゃうよ」と言われていたけれどやってみたかった。
黄色い帽子をかぶった僕は水たまりに片足を入れてみる。
すると、すぐに地に着くはずの僕の足は止まることなく下に向かい
からだのバランスを崩した僕のからだは、
水たまりの世界へ吸い込まれていった。
水たまりの傍には、開いた傘が1本あるだけだった。
幼い頃、僕はそんな夢を見た。
だからそれからは水たまりをよけて通るようになった。
毎日note連続投稿2031日目! #ad #66日ライラン
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お母さんたちの話はなかなか終わらない。
水たまりに電線が映っていた。
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じっと見ているとそちらの世界が現実に見えてくるから不思議だ。
いつものように、バチャバチャしてみたくなった。
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黄色い帽子をかぶった僕は水たまりに片足を入れてみる。
すると、すぐに地に着くはずの僕の足は止まることなく下に向かい
からだのバランスを崩した僕のからだは、
水たまりの世界へ吸い込まれていった。
水たまりの傍には、開いた傘が1本あるだけだった。
幼い頃、僕はそんな夢を見た。
だからそれからは水たまりをよけて通るようになった。
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