お互いを思いやる気持ちが共同体感覚【音声と文章】
山田ゆり
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のり子はいつものようにゆっくりと階段を下りた。
階下に長女の室内履きが綺麗に揃えられていた。
そうだった。
今朝は三女と二人だけなんだ。
**
長女は推し活のため、昨日、深夜バスで都会へ向かった。
会社から帰宅しすぐにお風呂。
身支度を整え夕飯は少しだけ。
長距離のバスの中、胃腸のことを考えてのことだった。
いつも可愛い娘は、大好きなことを精いっぱいしている。
いいと思う。
やりたい事、いっぱいやれて^^
お風呂・洗面台・キッチン・ダイニングを何度も行ったり来たりし
そして長女は、三女の運転する車に乗って出かけていった。
先ほどまで玄関に置いてあったキャリーケースは無くなり、室内履きだけが残っていた。
のり子は、少し斜めに置かれた室内履きを脇に置かずにそのままにした。
いってらっしゃい。
楽しんできてね。
**
翌朝目覚めたのり子は、長女の内履きがいつもの場所に綺麗に並べられているのを見た。
三女がしてくれたのである。
ありがとう。
さて、今日のお弁当どうしようかな。
のり子はキッチンに入り炊飯器を見た。
昨夜、寝る前に翌日用のご飯がない事に気が付いたが、のり子はそのままにして寝た。
のり子の家では、お米を研ぐ人は決まっていない。
子どもたちが小さかった頃は、勿論、主婦であるのり子の仕事だった。
しかし、子どもたちも成人し、お米を研ぐこともお料理も、洗濯、掃除、あらゆることは気が付いた人がすることにのり子は変えた。
だから、朝、起きてご飯が炊けていない日は何度もある。
でも、それから炊いても間に合う時間に起きているから問題はないのだ。
炊飯器は炊きあがり0時間になっていた。
つまり、三女がご飯を炊いてくれていたのだ。
ありがとう。
さて、お弁当、お弁当。
白いキッチンカウンターのところに、のり子のお弁当箱があり、その上にメモが上がっていた。
「べんとう つくった」
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2024/10/20241004_054518-scaled.jpg
わーい!
やったー!
ありがとう。
スパゲッティは三女がいつも作るお得意中のもの。
卵焼きは丁度良い味が染みている。
ひじきと人参と糸こんにゃくの炒め物は買った物だが、栄養価が抜群。黒色がお弁当をぐっと締めてくれている。
彩りにブロッコリー。ありがたい。
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2024/10/20241004_054641-scaled.jpg
どこにも売っていない愛情こもったお弁当。
ありがとう。
人は一人では生きていけない。
それは依存するということではない。
家庭、職場、学校、親戚、地域
世の中にはいろいろな共同体がある。
私たちはそれぞれが共同体の一員である。
共同体のために自分は何ができるだろうかと考え行動する
共同体感覚を築くことが人間の真の目的だとアドラー心理学は説いている。
「わたし」に一番近い「家庭」。
家庭の中で自分は何ができるのか。
お互いを思いやる気持ちが共同体感覚なのかなとのり子は感じる。
幸せな毎日に、ありがとう。
今日のお昼が楽しみ^^
毎日note連続投稿2000日をコミット中! 1981日目。
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む。
どちらでも数分で楽しめます。#ad #66日ライラン
階下に長女の室内履きが綺麗に揃えられていた。
そうだった。
今朝は三女と二人だけなんだ。
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長女は推し活のため、昨日、深夜バスで都会へ向かった。
会社から帰宅しすぐにお風呂。
身支度を整え夕飯は少しだけ。
長距離のバスの中、胃腸のことを考えてのことだった。
いつも可愛い娘は、大好きなことを精いっぱいしている。
いいと思う。
やりたい事、いっぱいやれて^^
お風呂・洗面台・キッチン・ダイニングを何度も行ったり来たりし
そして長女は、三女の運転する車に乗って出かけていった。
先ほどまで玄関に置いてあったキャリーケースは無くなり、室内履きだけが残っていた。
のり子は、少し斜めに置かれた室内履きを脇に置かずにそのままにした。
いってらっしゃい。
楽しんできてね。
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翌朝目覚めたのり子は、長女の内履きがいつもの場所に綺麗に並べられているのを見た。
三女がしてくれたのである。
ありがとう。
さて、今日のお弁当どうしようかな。
のり子はキッチンに入り炊飯器を見た。
昨夜、寝る前に翌日用のご飯がない事に気が付いたが、のり子はそのままにして寝た。
のり子の家では、お米を研ぐ人は決まっていない。
子どもたちが小さかった頃は、勿論、主婦であるのり子の仕事だった。
しかし、子どもたちも成人し、お米を研ぐこともお料理も、洗濯、掃除、あらゆることは気が付いた人がすることにのり子は変えた。
だから、朝、起きてご飯が炊けていない日は何度もある。
でも、それから炊いても間に合う時間に起きているから問題はないのだ。
炊飯器は炊きあがり0時間になっていた。
つまり、三女がご飯を炊いてくれていたのだ。
ありがとう。
さて、お弁当、お弁当。
白いキッチンカウンターのところに、のり子のお弁当箱があり、その上にメモが上がっていた。
「べんとう つくった」
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わーい!
やったー!
ありがとう。
スパゲッティは三女がいつも作るお得意中のもの。
卵焼きは丁度良い味が染みている。
ひじきと人参と糸こんにゃくの炒め物は買った物だが、栄養価が抜群。黒色がお弁当をぐっと締めてくれている。
彩りにブロッコリー。ありがたい。
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どこにも売っていない愛情こもったお弁当。
ありがとう。
人は一人では生きていけない。
それは依存するということではない。
家庭、職場、学校、親戚、地域
世の中にはいろいろな共同体がある。
私たちはそれぞれが共同体の一員である。
共同体のために自分は何ができるだろうかと考え行動する
共同体感覚を築くことが人間の真の目的だとアドラー心理学は説いている。
「わたし」に一番近い「家庭」。
家庭の中で自分は何ができるのか。
お互いを思いやる気持ちが共同体感覚なのかなとのり子は感じる。
幸せな毎日に、ありがとう。
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