自信がついた3つのもの
山田ゆり
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どうしたら自信を持てるか。
それには次の3つが確立したら自信を持てるとのり子は過去の経験から思う。
その3つとは、服と靴と髪。
貧乏な家に育ったのり子はいつも姉のおさがりを着るのが当たり前で、服は与えられるものであり自分で選んだり買ったりできるものではなかった。
休日、街に買い物に行くときも学生服で行くこと。
そんな厳しい校則があった高校時代は、その校則のお陰で休日の服装に困ることは無かった。
しかし、社会人になり、当たり前だが毎日私服で電車に乗らなければいけない。
たちまち、自分の恰好が気になる。電車に乗り、端っこの手すりにつかまり外を見る。
車内を見回す勇気がない。
いつもありきたりのブラウスとスカートでのり子は通勤していた。
そしてその内、事務リーダーになり2か月に1回、東京へ出張することになった。
そうなると途端に服装が気になる。
そして運よく、ブティックの高橋さんと出会った。
高橋さんの提案して下さるファッションはいつものり子にぴったりだった。
高橋さんは時々、のり子にちょっぴりの挑戦をさせてくれた。
流行を取り入れて少しだけ大人びた格好を提案して下さった。
おとなしめな雰囲気ののり子が少しずつ開花していくようだった。
のり子はその少しずつ変わっていく自分を楽しんでいた。やがてのり子は洗練された女性になって行った。
のり子の勤務先は婦人服も扱っている。
ある朝、婦人服売り場のマネージャーとエレベーターが一緒になった。
二人だけのエレベーターは、更衣室がある6階までの僅かな時間だったが、息が詰まりとても長く感じられた。
そのマネージャーは仕事柄、ファッションには厳しい目を持っている。そしていつも確かな服装をされていたから、のり子はエレベーターのボタンの近くに小さくなって立っていた。
その方がのり子を上から下まで見ているのが感じられた。エレベーターがグーンとゆっくり昇って行く。猛獣に睨まれた子ネズミのような気持ちになりながら僅かな時間を我慢した。
残念なことに誰も途中で乗ってくる人はいない。
チーン
ロッカー室がある6階に着いた。
のり子を一通り観察したマネージャーが「なるほどねぇ」と一言話されてエレベーターを降りていかれた。
その日ののり子の服装は、ブラウススーツに斜めにクロスしたベルト、パンプス、右腕には太めのブレスレットをしていた。
このプレスレットはブティックの高橋さんから購入したものだった。
普通のお店では売っていない独特なデザインで、のり子としてはちょっとした冒険だった。
最近ののり子の服装の感性が素敵だと噂されていたのをのり子は後で知った。
のり子は婦人服売り場の上司の目利きに耐えうる恰好ができるようになりそれが自信になり、更に積極的に会社で行動できるようになっていった。
女性にとって髪型はとても重要だと思う。
高校時代ののり子は、学校のすぐ近くの理髪店で髪を切ってもらっていた。
校則どおり、前髪は眉にかからない、襟足は長くしないこと、真面目なのり子はそれをしっかり守っていた。
高校3年間は森昌子さんのデビュー当時の髪型に似ていた。
しかし、社会人になり、これまで短髪だったが髪を伸ばして見たくなった。
そして、これまでのような理髪店ではなく「美容院」に行ってみたいと思った。
しかし、美容院はどこがいいのか分からず、街中をウロウロしていた。
意を決して入ろうとするが、どうしても怖くて入れなかった。
髪は女の命。とまでは思い詰めてはいなかったが、しかし、自分も髪を伸ばしてみたくなった。
髪を伸ばすと言ってもただ伸ばすのはみっともないと感じる。
髪を結える長さになるまでのその過程がみぐるしかったらそれは恥ずかしいことだとのり子は思っている。
ある日、一大決心して、美容院のドアを開けた。
長くなりましたので、続きは次回にいたします。
※今回はこちらのnoteの続きです。
↓
https://note.com/tukuda/n/nc2852fe57340?from=notice
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~自信がついた3つのもの~
ネガティブな過去を洗い流す
それには次の3つが確立したら自信を持てるとのり子は過去の経験から思う。
その3つとは、服と靴と髪。
貧乏な家に育ったのり子はいつも姉のおさがりを着るのが当たり前で、服は与えられるものであり自分で選んだり買ったりできるものではなかった。
休日、街に買い物に行くときも学生服で行くこと。
そんな厳しい校則があった高校時代は、その校則のお陰で休日の服装に困ることは無かった。
しかし、社会人になり、当たり前だが毎日私服で電車に乗らなければいけない。
たちまち、自分の恰好が気になる。電車に乗り、端っこの手すりにつかまり外を見る。
車内を見回す勇気がない。
いつもありきたりのブラウスとスカートでのり子は通勤していた。
そしてその内、事務リーダーになり2か月に1回、東京へ出張することになった。
そうなると途端に服装が気になる。
そして運よく、ブティックの高橋さんと出会った。
高橋さんの提案して下さるファッションはいつものり子にぴったりだった。
高橋さんは時々、のり子にちょっぴりの挑戦をさせてくれた。
流行を取り入れて少しだけ大人びた格好を提案して下さった。
おとなしめな雰囲気ののり子が少しずつ開花していくようだった。
のり子はその少しずつ変わっていく自分を楽しんでいた。やがてのり子は洗練された女性になって行った。
のり子の勤務先は婦人服も扱っている。
ある朝、婦人服売り場のマネージャーとエレベーターが一緒になった。
二人だけのエレベーターは、更衣室がある6階までの僅かな時間だったが、息が詰まりとても長く感じられた。
そのマネージャーは仕事柄、ファッションには厳しい目を持っている。そしていつも確かな服装をされていたから、のり子はエレベーターのボタンの近くに小さくなって立っていた。
その方がのり子を上から下まで見ているのが感じられた。エレベーターがグーンとゆっくり昇って行く。猛獣に睨まれた子ネズミのような気持ちになりながら僅かな時間を我慢した。
残念なことに誰も途中で乗ってくる人はいない。
チーン
ロッカー室がある6階に着いた。
のり子を一通り観察したマネージャーが「なるほどねぇ」と一言話されてエレベーターを降りていかれた。
その日ののり子の服装は、ブラウススーツに斜めにクロスしたベルト、パンプス、右腕には太めのブレスレットをしていた。
このプレスレットはブティックの高橋さんから購入したものだった。
普通のお店では売っていない独特なデザインで、のり子としてはちょっとした冒険だった。
最近ののり子の服装の感性が素敵だと噂されていたのをのり子は後で知った。
のり子は婦人服売り場の上司の目利きに耐えうる恰好ができるようになりそれが自信になり、更に積極的に会社で行動できるようになっていった。
女性にとって髪型はとても重要だと思う。
高校時代ののり子は、学校のすぐ近くの理髪店で髪を切ってもらっていた。
校則どおり、前髪は眉にかからない、襟足は長くしないこと、真面目なのり子はそれをしっかり守っていた。
高校3年間は森昌子さんのデビュー当時の髪型に似ていた。
しかし、社会人になり、これまで短髪だったが髪を伸ばして見たくなった。
そして、これまでのような理髪店ではなく「美容院」に行ってみたいと思った。
しかし、美容院はどこがいいのか分からず、街中をウロウロしていた。
意を決して入ろうとするが、どうしても怖くて入れなかった。
髪は女の命。とまでは思い詰めてはいなかったが、しかし、自分も髪を伸ばしてみたくなった。
髪を伸ばすと言ってもただ伸ばすのはみっともないと感じる。
髪を結える長さになるまでのその過程がみぐるしかったらそれは恥ずかしいことだとのり子は思っている。
ある日、一大決心して、美容院のドアを開けた。
長くなりましたので、続きは次回にいたします。
※今回はこちらのnoteの続きです。
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