わたしと映画|春に散る
朧の映画記録 #4
春に散る
公開 2023年8月25日
監督 瀬々敬久
原作 沢木耕太郎『春に散る』
配給 GAGA
主題歌 AI「Life Goes On」
ジャンル ドラマ・スポーツ
映画館の予告で気になっていたこの作品
映画館では結構流れていたイメージがあるけど、CMとかは見かけなかったなあ
なんて思っていたら、あっという間に上映終了してしまった
横浜流星×佐藤浩一の豪華キャストにも関わらず、あまり盛り上がっていないのは残念な気もするけど、評判はとても良い気がする
誰かと観るより、ひとりしっぽり観るのが気持ちい映画だと思う
作品は、ボクシングを扱ったドラマ
元ボクサーと同じ境遇の現ボクサーが、出会ってからの1年にスポットが当たる
物語は、起承転結がありながらも、終始どこか哀しさや寂しさを感じさせる
もしかすると、それが「つまらない」「あきる」という気持ちにさせてしまうのかもしれない
わたしも、いつもなら興奮して余韻に浸るのに、観終わってからぼーっとしてしまい、感想も思い浮かばなかった
1対1で真正面からぶつかり合うボクシングを題材にしながらも、この物語に登場する人物たちは、面と向かって本音で語り合うことを拒んでいる
そんな映画だったなと、最近思った
お互いの思いを素直に伝えられず、でもその人のことを思っていて‥‥
そんな2人の仲を、別の誰かがさくっと取り持ってくれて
大人になればなるほど、素直になることは難しくて照れ臭いのかな
立場や意地で、本音を隠してしまうのかな
いざ、お互いの気持ちをぶつけたとき、勝つのはどっちだろうか
佐藤浩一と横浜流星の意見がぶつかるシーン
お互いを想い、意見が分かれる
甲子園で、
選手生命に関わる怪我や故障をした選手を心配して、続行させないように宥める年長者と、甲子園という念願の場所でプレーすることが自分にとって何より特別でかけがえのない財産であると確信する若者
いつだって、どこだって、今この瞬間を望むものと可能性ある未来を願うものは対立する
だからこそ、2人は、今この一瞬に全てをかけて生きると決めたんですね
さいごに、
次郎さん(哀川翔)、広岡さん(佐藤浩一)のことを知ったらまた
「心配させろよ」と泣きじゃくっているんじゃないのかな
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