442年ぶりの皆既月食×天王星食と聞いて、撮影せずにはいられなかった
寒い……。
なんでこんなに寒いんだよと思ったらもう11月だった。
こんな寒くて暗い中でわざわざ撮影なんてしてるのは、
442年ぶりの珍しい天体イベントと聞いてきたからである。
なんと皆既月食と天王星食が同時に起こるのだという。
解説を見ると、皆既月食は月が徐々に地球の影に覆われることで、
天王星食は月の後ろに天王星が入ることをいうらしい。
しかし442年前か……。1580年である。
何があった時代だろうか?
ちょうどよくまとめてくれていた神ブログがあった。
見てみると織田信長が石山本願寺と決着をつけたくらいの年だ。
一向一揆もこれでようやくおさまっていく。
あとは姫路城や金沢城、大和郡山城が出来たそうな。
それはそうと月だ。
今はあともうちょっとで完全に影に入る感じだろうか。
なんだか光が少ないので思ったように撮影できない。
光が残った状態が終わるのを待つ。
そしてしばらくして、完全に月は地球の影に入った。
すると逆になんだか良い感じに映るようになった。
しかしこの写真は実物より明るすぎる感じだ。
実際にはもっと大人しめである。
シャッタースピードをいじって肉眼と同じような感じで撮ってみると……
まあもうちょっと明るいような気もするけど……。
しかしこの皆既月食の月だが、実際に双眼鏡で見ると、
えげつないくらいに丸いボールに見えて面白い。
普段は光が強くて、「球なんだろう」とは思いつつも2次元的に見えなくもない月だが、皆既月食のときはえげつない丸さに見える。
写真では伝わらないのが残念だ。
さて、天王星はというと月の左下に見えるやつである。
まだまだ月の後ろに来るまでには時間がかかりそうだ。
じゃあ他の惑星でも見ようか。
そう、今日の空は良い感じに秋の澄んだ空気で、
空には土星、木星、さらには火星も見えるのだ。
皆既月食により月の光害も減っていることだろう。
条件は最高のはず。
ではまずは土星から。
いやこれでも真面目にやっているのだが、ホントに難しいのである。
なにせ自分はただの三脚と手動の雲台で頑張っている。
ピントを合わせるだけで本体がブレて、土星はどこかへ消滅するのだ。
……そして思う。
「また動画撮ってスクショすればいいや」と。
※ハンターズムーン回参照
そんな感じで撮影したものがこちら↓
みごとに土星である。
他と違って、初めて土星を見た人は衝撃だっただろう。
なんだか明らかに変な形に見えるし。
しかし天体望遠鏡じゃなくてもこんな風に映るのだから今は良い時代だ。
それでは次は木星。
木星は今までに2度ほど撮影経験がある。
そして今回は今までで1番楽な条件だ。
いけるはず。
撮れた。
最初は再突入したはやぶさみたいな写真になってしまったが、
見事成功である。
やはり木星は結構光ってくれるので撮りやすい方なのだろう。
アプリと比較してみると、木星の縞模様もちゃんと撮れているようだ。
さて、月はどうなったかな……?
(火星は雲に隠れました)
(天王星どこ……?)
……うん、まあほら、
いろんなところでもっと綺麗な天王星食の映像を撮ってくれてるから……。
そして月は地球の影から出て、また美しく輝き出すのであった。
442年かあ……。