[社内ニート]色々な会社に訪問してみました
私は営業所属の時期がありました。
そうです。追い出し部屋に入れられて、社内ニートをしていた時期です。
与えられたミッションは、ある事業(担当事業と書きます)の新規顧客開拓です。
新規顧客開拓とはありますが、担当事業の顧客開拓だったので、大きく3つの顧客開拓方法がありました。
1.今まで会社と付き合いが無い、本当の新規顧客の開拓
2.他事業の顧客だけど担当事業が入り込めていない、既存の顧客に対しての担当事業の売込み
3.昔に会社と付き合いがあったけれど、今は取引がない会社に対しての営業活動
他事業の顧客への担当事業の売込みについて、どのように対応をしたのでしょうか?
他事業を担当している、営業さんに頭を下げて、既存の顧客に私の担当事業について説明の場(時間)を作ってもらえるようにお願いをしてもらいます。
私は、部長と私だけの2人だけの部門に所属していたので、他事業の営業担当者からも嫌われていました(どちらかというと避けられていました)。しかも営業職になるのを断って、技術職のままですし、なんて言っても誰から見ても働いていない社内ニートですから。それに、そんな私にかかわったら、自分に何かあるかもしれませんしね。触らぬ神に祟りなしですね。
とはいっても、調整をしてくれる営業さんもいて、いくつかの会社に訪問をする事が出来ました。
楽しいですね。会社訪問。
色々な業種の色々な会社に行かせていただきました。
訪問させていただいた会社は本当に沢山ありますが、いくつかをざっくり記載してみます。
まず、建屋ですが業種によって違う違う。
雑貨を主に扱っている大手会社さんに訪問した時は、玄関をはじめとして受付までの導線が本当に美しく、受付に受付嬢が5名以上横一列に綺麗に並んでいて圧巻でした。私が入社から退職するまで、色々な会社に訪問しましたが、この会社以上受付嬢がいた会社はありませんでした。受付の横には大きな、本当に大きな広さの商談スペースがありました。営業さんに聞いたところ、雑貨を売りに来る人達との商談スペースとの事です。本当に沢山の人が訪れるのでしょう。このお客様に訪問した際は、IT部門の部屋まで入らせていただきました。"え"という感じでした。受付や外部の人が入るエリアは本当に美しかったのですが、事務所内は古めかしい感じで、ごちゃごちゃした感じでした。
他のお客様に訪問した際は、まるで高級ホテルの受付のような受付で、受付の方の対応も、高級ホテルのホテルマンの様な対応をいただきました。この受付は今でもよく覚えています。このお客様もIT部門の部屋まで入らせていただきましたが、先ほどと同じく事務所内は古めかしい感じで、ごちゃごちゃした感じでした。
眼鏡を扱っている会社に訪問した時は、ここも受付嬢が横一列に綺麗に数名が並んでいましたが、全員がおしゃれな眼鏡をかけていました。おぉさすが眼鏡の会社と思いました。このお客様の受付も圧巻でした。
飲食業の会社に訪問した時は、会社がとてもおしゃれな地域にあり、本社ビルの外観も美しく、中も大変美しかったです。高級レストランが入っているような建屋でした。打ち合わせをした同じ階にはテストキッチンがあるそうです。本当にとてもおしゃれな建屋でした。
飲食業の会社は、本社にお金をかけていない会社とかなり立派な本社と2つに分かれます。飲食業は薄利多売なので、お金を切り詰めるところは切り詰めているのだと思います。
製造業のお客様に訪問した時は、大体どこも同じですね。どこか製造業という感じの受付や事業所です。
不動産業のお客様は、ここも普通の受付と事務所でした。
金融業のお客様も、普通の受付と事務所でした。
国の認可法人にも行きました。
ここはある意味すごかったです。ビルそのものは古めのビルにあり、1フロアを貸し切っていましたが、そのフロアのセキュリティの違う事、違う事。エレベーターを降りると、エレベーターの両隣にガードマンがいました。エレベータを降りると床がなぜか色のある絨毯張りになっていたと思います。金庫か?と思われるような重厚な扉もあります。入る事はもちろんできませんが、中はどうなっているのか非常に気になりました。お客様のフロアのいたるところにガードマンがいました。ビルは古めかしいし、打ち合わせをした場所も古めかしいのですが、ガードマンがここまでいるので、とても緊張しました。
事務所(主に本社)の所在地も、大体業種によって異なります。華やかな地域にある会社や、ちょっとした郊外にある会社。大手なのに半地下を借りている会社や、車が無いといけない本当に郊外にある会社。
当たり前のことですが、会社の数だけ、色々な会社があります。
お客様の雰囲気も会社や業種によって考え方が全然違います。
とりあえず、金、金、金の会社。まずは安く、欲を言えばその中で品質を求めてくる会社。
品質を優先する会社。お金の事も重要ではあるけれど、品質を一番に考えている会社。
今思うと、他事業を担当している営業さんは良くしてくれていますね。入り口の打ち合わせコーナーではなく、お客様のIT部門内まで入らせてくれるように調整してくれていますし。
社内ニートだった時代は、私がその時は気づいていなかっただけで、色々な所で色々な人が支えてくれていたのだと思います。
自分の会社からは、部長と私だけの2人だけの部署かつ、達成できないようなメルクマールを定められて、いわゆる"追い出し部屋"に追い込まれていましたが、そんな中でも、支えてくれた人がいるので、その後の私があるのだと思います。
なんやかんやありましたが、社内ニートの時期は時間が無限にあって、大変楽しめた期間でした。
社内ニートもいいものですよ。精神的にはかなり追い込まれる感じがしますが、すべて心の持ちよう一つです。
しかも何もしなくてもお給料(基本給)はいただけます。
私の場合、いつ辞めてもいいと考えており、私の勝手な解釈ですが"自由にしてよい"という状態だったので、こんなのんきな事を言っていますが、本当に何も出来ない状態に追い込まれたり、パソコンを取り上げられたりして、"追い出し部屋"に追い込まれたら、気がくるって速攻で鬱になると思います。