50年間 市場で働く人々を支えてきたメニューに載っていない"お母さんのおにぎり"「船橋市場の大乃家食堂」(後編)
【1267むすび】大乃家食堂(船橋市場)明太子
《連続1721日目!》
「市場のみなさんが美味しいって言ってくれるから続けている」
50年以上、船橋市場で働いている人々を支えてきた大乃家食堂。
その食堂を親子三代でずっと続けてきた、好江お母さんと息子の雅哉さんの言葉だ。
(前編はこちらに)
実は、自分も幼い頃、この市場の近くの団地に住んでいたことがある。
裏口から市場に入っては、かくれんぼをしたり、何か面白いものがないかなど探し回って遊んでいた。
そんな市場に、超久しぶりにやってきた。
市場の南側にあるのが、食堂や雑貨店などが集まる棟。
この中に、大乃家食堂がある。
お刺身や海鮮丼、魚の煮つけや揚げ物など、いろいろなものが定食として食べられる。
一般の人も食べられるので、土日は早朝から大行列!
実は、この大乃家食堂には、メニューに載っていない名物がある。
名物というレベルではなく、この船橋市場を毎日ずっと支え続けている物凄い食べ物。
それが・・
おにぎり!
このお店が開業されたのが、船橋市場が開業した翌年。
そこから50年以上、好江お母さんが毎朝おにぎりを握り続け、市場で働く方に届けているとのこと。
1日で500個も作ったときもあるらしい。
これまで作ってきた数を合わせると450万個以上にもなるとのこと。
凄い!
炊き立てアツアツのおにぎりを、そのまま素手で手際よく素手で握ってくれた。
手で持つと、湯気がでるくらい。
最近、アツアツのおにぎりを握る料理人がYoutubeなどでも人気らしいけれど、この好江さんはそれをずっと続けている、まさに熱々のレジェンド的な存在だ。
握りたてのおにぎりは、とてもふっくらとしていた。
選んだ中身は、明太子!
しっかりとしたツブツブ感と熟成された旨みが、ふっくらごはんによく合う。
日本を代表する文豪太宰治は、有名な「斜陽」の中でこのようにおにぎりを語っている。
おむすびは、人の手から人の手へ渡っていく食べ物だ。
その中には、美味しさだけでなく作り手や食べ手の想いも入っている。
大乃家食堂のおにぎりは、この言葉を体現したものだと思う。
それは、おにぎりの本質とも言えるだろう。
実は、最後にもうひとつ言いたいことがある。
大乃家食堂のメニューに載っていないこのおにぎり。
値段もわからないままお会計をしたのだけど・・
あまりにもリーズナブルな価格設定にびっくり!
大乃家食堂では、煮物や揚げ物、お刺身など美味しい料理がたくさんある。ぜひおにぎりと合わせて頼んで、いろいろな味を楽しみながら食べるのが良さそうだ。
ご馳走たまでした!
食べ物だけでなく、それを作る人やその想いもリポートしていけたらいいなあ。
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