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いまスタジアムに行くべき5つの理由

やっぱり思っていたことは間違っていなかった。
むしろ確信へと変わっていった。

今、スタジアムに熱気が戻ってきているのだ。


これまで、Jリーグはコロナウイルスの影響でリーグ中断、無観客での再開、そして来場人数制限という厳しい状況下にあった。
その結果、普通にあった観戦するという行為が、大きく変わってしまったのだ。

(写真は全て、先日の浦和レッズvsセレッソ大阪戦のものです。スタジアムの雰囲気を感じ取ってください!)


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自分が浦和レッズのシーズンチケットを買うようになって、かれこれ24年になる。
長いサポーター人生だ。いろいろなことが起こる。けっしていいことばかりではなく、むしろそうでもないことの方が多い。時には負けが続いたり、時にはJ2リーグへ降格するようなこともあった。大きな災害でリーグとして中断するときだってあった。
だけど…どんな時でもスタジアムに行けば、多くのサポーターがいたし、ものすごい熱気に包まれていた。

だけど…今年は違っている。
スタジアムが熱気に包まれていないのだ。


実は、2か月前にこういうことを書いている。

シャッター音が鳴り響くスタジアムをそのままにしてはならない。


2ヶ月前では、まだ、手拍子も禁止されていて、応援というものは拍手しかできない状況。

離れたところにいるカメラマンのシャッターを切る音が聞こえるくらい静まり返ってしまう場面が多くあったのだ。
あの熱気に包まれていたスタジアムは、そこにはなかった。

寂しかった。
スタジアムにいた多くの人が、同じように感じていたと思う。
その後Jリーグでは、状況を鑑みながら他のプロスポーツと合わせるような形で人数制限の緩和が行われてきた。また、手拍子の解禁など段階的にサポーターが応援できることが増えてきた。


そして、この10月17日からは、サポーターの応援をリードする打楽器、つまり太鼓が解禁(クラブの了承があった場合)されたのだ。

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この太鼓の存在は、本当に大きかった。
太鼓によって、スタジアムが息を吹き返してきたのだ。

さあ、ここから盛り上がるぞ!と思いきや…
実は、スタジアムに観客が戻っていないのである。
先週のベガルタ仙台戦は9000人台、今週のセレッソ大阪でも13000人台だったのだ。

今の埼玉スタジアムは、24000人まで観客を入れられるまで緩和されてきている。
なのにスタジアムに人が戻ってきていないのである。
本来、その何倍もの観客が熱狂していた、アジアの中、いや世界の中でも有名だった埼玉スタジアム。

もう一度、あの熱狂のスタジアムを取り戻したい。そこで、今スタジアムに行くべき理由を、サポーターの観点から考え伝えていきたいと思う。




1.コロナ感染対策がしっかり取られている


スタジアムでの感染対策は、しっかり取られている。
入場時の検温、消毒液の設置、座席のソーシャルディスタンス、スタジアム内での告知、観客のマスクの着用など。
サッカーは屋外競技だし、スタジアムまでの公共交通機関の混雑時を避ければ、安全な状態は確保できているように思える。(自分は2試合とも自転車で来場)
観客もマスクを外しているような人もいないし、それぞれの距離も保っているように感じる。
もちろん安全の部分は、それぞれの判断になるけれど、取り立てて大きなリスクはないように思える。




2.スタジアム全体で応援できるようになった


先に書いたけれど、太鼓の存在は相当大きい。
太鼓のある手拍子と太鼓のない手拍子は、躍動感が全然違う。広いスタジアムでは距離によって聞こえて来る音が一定ではなく、ゴール裏から離れた場所では、どうしても手拍子にばらつきが出てしまう。

ところが、太鼓があるとその音に合わせて手拍子ができるので、スタジアム全体でその応援に参加することができるのだ。
浦和レッズのチャントは、かなり多彩だ。試合状況に応じて種類を変えることで、試合に盛り上がりの波が生まれるようになった。

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3.ホームゲームの有利さが出せる


サッカーは、アウェイでの試合より、ホームでの試合の方が有利になることが多い。それは、応援の力によるものが大きいだろう。
その応援の力がコロナ後は出せていなかった。自分のチームに拍手をしても、対戦相手のチームにも同じように伝わっていたのだ。

太鼓の解禁によってそれが変わった。応援の力が戻り、それによってホームゲームの有利さを出せるようになったのだ。
太鼓を使うことの利点はまだある。サポーターが喜怒哀楽を表現できるようになったのだ。
サッカーの応援は、プラスを伝えることだけではない。プレーや判定に不満を伝えることもあるし、相手に対してプレッシャーをかけたり、警戒を促すようなこともある。
表情豊かなスタジアムが戻ってきたのだ。

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4.選手や監督、コーチの声が新しい魅力に


これまでのスタジアムでは、サポーターの歓声や応援の声が大きく、試合中の選手の声が聞こえるという場面はほとんどなかった。
しかし、サポーターの声が出せない今のスタジアムでは、それが良く聞こえる。


コーナーキックやフリーキックのシーンなどでも、選手に対してベンチの近くにいるコーチや監督などから細かい指示が飛ぶ。それが雑に面白いのだ。
一つ一つのプレーに緊張感と迫力を感じられ、新しいエンタテイメントの要素になってきている。 




5.Go To イベントの開始(10月29日〜)



経済産業省が行うGo To イベント事業が10月29日から始まった。スポーツ観戦のチケットも2割引となる。これは大きい。
今後のチケット発売などから、対象になるらしいが、せっかく観戦するのであれば少しでもお得な方がいい。

各クラブチームのチケット販売情報に反映されると思うので、要チェックです!
(詳しくは経済産業省のGo To イベントホームページに)



ひとつ言いたいことがある



太鼓の解禁により応援に勢いが増すと、禁止されている行為を行うサポーターも出てくる。
先週のベガルタ仙台戦では、声を出して歌を歌う、指笛を吹く、指定の場所を移動して固まって応援する、などルールを守れない行為が一部見られた。
その後のセレッソ大阪戦でも数は少なくなったけれど、そのような行為は見られた。
Jリーグの村井チェアマンは、人数緩和と打楽器使用の解禁を決めた時にこう話している。


「ベースはファン・サポーターを信じるということがスタート地点。なぜなら違反行為を広げると、直接的にはクラブの経営コスト費用がかかる。
また間接的には、そういう不安なスタジアムだというレピュテーション(評判)が広がると、50%まで緩和してもお客様が来なくなり、クラブの財政的な部分を痛める。
本来、クラブを愛する方々であれば、クラブを傷つけるような自傷行為はあり得ないだろうと信じて、サポーターとともにクラブとともにマネージしていこうというのが今回の基本的な思想です」



多くの人が集まる場所へは、まだ不安を感じている人が多くいるのも事実だ。欧州などでは、コロナウイルスの再拡大が起きているとも聞く。
スタジアムで観戦する一人一人が村井チェアマンの言葉の意味をもう一度考える必要はあると思う。


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熱狂のスタジアムを取り戻そう



少しずつ人数が増えて、少しずつ応援が盛り上がっていく。この道のりをチームと一緒に感じ、一緒に上がっていく。
それを楽しめるのは、今だけかもしれない。



最後まで、お読みいただきありがとうございました。



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