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お寿司とおにぎり、その曖昧な世界線
【1334むすび】丸龍庵(東京駅)ます寿し
《連続1892日目!》
世界線(せかいせん)
零次元幾何を持つ点粒子の時空上の軌跡を言う。一次元、二次元幾何を持つ物体の軌跡はそれぞれ世界面 、世界体積と呼ばれる。
(wikipediaより)
世界線って言葉をよく聞く。
なんとなく知ったかのフリをしていたけれど。
正直よくわかっていない。
相対性理論が由来になっている言葉のようだけれど…
その意味はなんなのだろう。
わからないままにしないで、ちゃんと調べてみようがこのおにぎりリポートのスタンス!
そこで、ネットで調べてみた。
なるほど。
色々な解釈があるようだけど、これが一番意味が通っている感じがする。
「世界線」は簡単にいえば、物質が「時空」の中を動く経路を線であらわしたものです。
ニュートンが大成功をおさめた古典力学は、時間と空間を個別に考えていました。
それに対して、アインシュタインが提唱した相対性理論では、時間と空間は一体化して「時空」と考えるようになり、時空を移動するという抽象概念として「世界線」という言葉がつくられたのです。
難しい。
実はこの後に解説が続いていて、自分の頭の中ではなかなか理解できない。
ざっくり解釈すると、もう一つの世界というかパラレルワールド的な存在に近いものだと思う。
今見えている世界の他に、ある時点で分岐した別の世界がある。
もしかしたら何かのきっかけでその世界と繋がることがあるかもしれない。
実は、この5年間に渡る日本中のおにぎりを食べたリポートの中には、アンタッチャブルな話題がある。
それは、お寿司とおむすびの境界線のことだ。
お酢を使っているのがお寿司?
お酢を使っていないのがおにぎり?
魚介類を使ったらお寿司?
ご飯の中に具を入れたらおにぎり?
回っているのはお寿司?
そのまま食べられるのはおにぎり?
醤油とワサビをつけるのがお寿司?
大きさの問題?
カタチの問題?
その違いはなんとなくわかっているけれど…
実は、ちょっと境界線が曖昧だったりもする。
そもそも江戸時代のお寿司はおにぎりみたいな大きさとカタチだったと聞くし…
それぞれが持つ世界を分けようとすること自体が、ナンセンスなのかも。
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表と裏、きっちりと分かれているのではなく、2つの世界が混ざり合うほうが自然なのかもしれない。
自分たちが気づかないところで、お寿司とおにぎりという2つの世界線が混ざり合っていることもあるのだろうか。
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たくさんの人々が行き交う東京駅。
この駅で、2つの世界線が交わる。
そんなおにぎりを見つけた。
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駅内のお土産やお惣菜などが立ち並ぶブースにあったのが、北陸お弁当フェア。
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カウンターの上には、北陸の名産が詰まったお弁当が並んでいる。
そして、その上にはおにぎりの姿も!
いや。ちょっと待てよ。
よく見ると、さば寿し、ます寿しと書かれている。
もしかして、これはお寿司?
いやいや、でもその横にちゃんと「おにぎり」と書かれているではないか。
では、これはおにぎりなの?
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富山県射水市の丸龍庵(がんりゅうあん)の「ます寿しおにぎり」
表面に大きく「押し寿し」と書かれているのが少し気になる。
まあまあ。いいだろう。
これはおにぎりの仲間だ。
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いっただきます!
がぶり。
爽やかなお酢の酸味が感じられるごはん。
そこにマスの身の旨みが染み込んでいる。
これはかなり美味しい、ます寿しだ。
いや、ます寿司おにぎりだ。
手軽に食べられるので、列車旅のお供にもぴったり!
お寿司とおにぎり。
その曖昧な世界線。
ご馳走たまでした!
おにぎりとマリトッツォ、その曖昧な世界線。
おかわりどうぞ!
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