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【番組で もっと話したかったエピソード➍】縄文杉登山には「おにぎり弁当」!屋久島独自の早朝予約文化とは?

《連続1758日目!》

先日「マツコの知らない世界」に出演させていただいた。
正味30分ちょっとの放送時間の中で紹介したおにぎり屋さんは16店。
通常のテーマよりかは、かなり濃い内容だったかなと。

でも実は・・・
もっとこのあたりは深掘りして話したかったなあ、もっとおにぎりを紹介したかったなあというところがいっぱいある。
(放送時間や進行の流れがあって、話せなかった…)

そこで、ゴールデンウィークスペシャル企画として、
もっと話したかったエピソードを過去の記事の中からリライトして、お届けしたいと思います。

もし次に呼ばれる機会があれば、絶対話をしたい内容なので、ぜひ読んでもらいたいって思います!

その第4弾は・・・

登山のおにぎり。

番組の中では、おにぎりがどんな存在かをマツコさんに説明をする場面がありました。

「仕事や勉強で頑張ったときに食べられる」
「山登りで頂上に着いたときに食べられる」

これに対して、マツコさんは「わたしはどちらもないけどね」と答えていましたが・・

ということで、今回は、登山に焦点をあてておにぎりを紹介したいと思う。
登山のために、独特のおにぎり文化が発展した地域。

それは、屋久島。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

2021年4月



日本広しと言えども、このようなおむすび・おにぎり文化があるのはここ屋久島だけかもしれない。

日本で最初に世界遺産に選定された場所である屋久島。

島内には2000m近い山もあり、亜熱帯から深い積雪がある場所まで気候がkさなっていて、豊かで美しい自然が残されている。



(海に流れ込むトローキの滝)

縄文杉登山や白谷雲水峡、宮之浦岳登山など様々なコースが人気になっていて、日本中だけでなく世界中からハイカーが集まる場所となっている。

屋久島の登山コースはどれも長距離であり、しっかりとした装備も必要になってくる。
また、屋久島登山の最中に食べ物を買うような山小屋や売店はない。
そのため、登山中に何かを食べようとすると、お弁当やおむすびを持参しなければならない。

しかし、登山コースは歩く時間が長いため、早朝出発になることが多い。
屋久島に前泊することが必須となるが、お弁当やおむすびを自宅から持参することは難しい。

他の地域であれば、24時間やっているようなコンビニエンスストアでお弁当やおむすびを購入するという手もある。
しかし、この屋久島には24時間やっているようなコンビニは一軒もない。
(スーパーも早く閉まってしまう)

つまり、登山ではお弁当やおむすびが必要だけれど、持ってきたり、売っているものを購入することができないという状況になっている。


そのため、この島で発達したのが、地元のお弁当屋さんやホテルや民宿などに予約をして、早朝に引き取る予約おむすびの存在だ。

この早朝予約おむすびは、かなり珍しい。
他の地域ではなかなか見られないものだ。

例えば、同じように早朝からのハイカーが多い富士山。
しかし、富士山には途中に山小屋が何軒もあるし、麓にはコンビニなどもあるので、持ち込みも容易だ。


では、屋久島ではどこにどうやっておむすびを予約したらいいのだろうか。
調べたところ、早朝予約を受け付けているおむすび屋さんは下記の3つになる。





宮之浦地区
(白谷雲水峡、太鼓岩のコースに近い)

➊島むすび


島の北部。宮之浦地区にあるお弁当屋さん。
大通り沿いでわかりやすい立地にある。
白谷雲水峡や太鼓岩コースに向かうときに便利。



安房地区
(縄文杉コース、宮之浦岳登山に近い)

➋レストランかもがわ

安房地区にあるお店。
6時30分から営業と、他のお店より少し遅い時間から始まっている。

レストランがメインで、こちらのお店にはおむすびではなくて登山後の夕食で訪問。

飛び魚の唐揚げがついたお刺身定食。
安くて新鮮!
首折れサバの刺身が絶品でした。


小鉢に入っていたのは、なんと亀の手!
ガメラの足みたい!!
初めて食べたけど、カニのような味がして美味い。


➌あさひ弁当

縄文杉登山バスの出発点でもある屋久杉自然館に、もっとも近い場所にあるお弁当屋さん。(屋久杉自然館までは、ここから車で10分くらい)

かなり早朝からやっているらしく、朝4時15分に訪問した時は、あたりは、まだ、真っ暗の状況の中、すでに、駐車場に入りきらないくらいの車が待っていた。
お店のカウンターの上には、たくさんのお弁当が置かれていて、前日に電話予約したことを告げて、おむすび弁当を受け取るシステム。


縄文杉までの平均の登山時間は11時間。
そのため、登山では、朝食と昼食の2食を用意しなければならない。
お店の方に聞いたら、昼食のお弁当のほうが長持ちをするおかずや具材になているらしい。

おむすび弁当は、ぎゅっと詰まっていて無駄なスペースがなく、ザックの中で場所を取らないようになっている。登山にはかなりのエネルギーが必要なので、ボリュームもしっかりとある。



また、宿泊しているホテルや旅館などでもお弁当を用意してくれるところも多いので、事前に確認しておくのが良さそうだ。




縄文杉を目指して、トロッコの軌道をどんどん歩いていく。


景色もどんどん変わっていく。



屋久島は特に雨が多い気候だ。
この登山の日は運よく晴れ予想。



エメラルドグリーンの清流。水は冷たい。



1番怖いのが、手すりのない橋。
かなり高さもあるし、下に川がながれていたりもする。
この日の天気は晴れだったけれど、それでも朝はヌルヌル滑りやすかった。かなり注意が必要。

トロッコの軌道が終わり、本格的な山道に。
縄文杉ではないけれど、大きな杉の木が増えてくる。


アップダウンを何度も乗り越え、少しずつ視界が開けてきた。

ゴールはもう少し!


5時間以上歩いて、ようやくようやく…


縄文杉に辿り着いた!

保全のためにできた展望デッキから全体を眺める。

縄文杉のその大きさと荒々しい姿。
長い時を刻んできたそのスケールと溢れ出るそのパワーを体いっぱいに浴びる。




そして、お待ちかねのおむすびタイムだ!


あさひ弁当の梅干しおむすび!




カリッと小梅!
疲れたカラダに元気をくれる!


屋久島の大自然とおむすびパワーに、ご馳走たまでした!



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こんな感じで、話したかったエピソードをどんどん紹介していきます~
明日もお楽しみに!


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ファンベースデザイナー、地域創生プロデューサーなどしてます。 おむすびnoteを毎日書いてたり、浦和レッズを応援したり… みんなが、好きなこと、応援したいことを素直に言える世の中にしたいなあ。 皆さんと、いろいろなコラボをしたいです! ぜひぜひご連絡ください!