弘前城の「真冬にしか咲かない桜」を知っていますか?
《連続1689日目!》
「こんなに雪のない冬は、60年以上生きてきたけれど見たことがない」
タクシーの運転手さんが、津軽弁で話しかけてきた。
豪雪で知られる津軽地方も、この暖冬の影響は大きかったらしい。
平泉から始まった東北地方の史跡を周る旅。
終着駅に選んだのは、ここ弘前駅。
現存12天守のひとつである弘前城を雪景色の中で見るのが目的だった。
でも実は、もうひとつ目的があった。
それが、「真冬にしか見られない桜景色」を見に行くことだ。
「たしかに弘前城は桜で有名だけれど、それは春の話。真冬にしか見られない桜っていったい…!?」
雪がほとんど降らなかった弘前だったけれど、自分が行った日の前日から雪が降ったらしく、着いたら一面の雪景色。
さて、桜はどこにあるのかな。
天守閣に到着。
たしかに桜の木はあるけれど…
まだ蕾も出ていないくらいだ。
さすがに咲いている桜などない。
桜の木の多い外濠にも行ってみた。
天守閣の周りと同じように、地面も桜の枝にも雪が覆っている。
さすがに、この雪の中に桜はないよね。
日も暮れてあたりもだいぶ暗くなってきたし…
寒くなってきたし…
そろそろ弘前駅に戻ろうかな。
と歩き始めた瞬間…
!
ピカッ!
えっ夜桜!?
そんなわけないよね。
こんな寒い日に。
桜の木には蕾すらなかったし。
目が疲れているのかな。
さあ、もたもたしないで帰ろう。
ピカッ!
あっ、でも!
やっぱり、桜が咲いている。
しかも、満開だあ。
外濠一帯に映し出されたのは…
ライトアップされた桜の木だった。
枝に積もった雪に桜色の光があたり、まるで満開の桜のようだ。
種明かしをすると…
実はこのライトアップ、弘前市の「冬に咲くさくらプロジェクト」がやっているもの。
本当だ。
お濠の水が凍っている手前の方は、見え方が違う。
以前、桜の季節に見にきたことがあったけれど、それに負けないくらい美しい。
(タイトルの写真も以前撮影したものです。紛らわしくてすみません)
弘前城の「真冬にしか咲かない桜」
いつかまた、見に行こう。
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